暦の上では春を締めくくる最後の節気となるのが穀雨です。

 

穀雨(こくう)とは、二十四節気(にじゅうしせっき)のひとつで、恵みの雨がたっぷりと降り注ぎ、田畑を潤し、穀物の成長を促す春の雨のことです。

 

昔から穀雨を目安に種まきや田植えが行われてきました。

 

二十四節気とは四季をさらに6つに分けた暦の事で、各四季の中に6つの節気があり、穀雨は春分の中の六番目の節気になります。

 

現在の暦では4月下旬から5月初旬頃が穀雨とされます。

 

あまり馴染みのない節気の一つかも知れません。

 

穀雨の時期に降る雨には甘雨(かんう)

 

春霖(しゅんりん)、木の芽雨(このめあめ)

 

瑞雨(ずいう)などの別名もあります。

 

今年の穀雨は4月19日です。

 

四季✕6節気=24節気と、説明した方がわかりやすいかと思います。

 

四季は春、夏、秋、冬

 

各四季の四番目の節気が春分、夏至、秋分、冬至と表されます。

 

夏の6番目の節気は大暑

秋の6番目の節気は霜降

冬の6番目の節気は大寒

 

✿夏至(げし)は6月21日〜

北半球ではこの日が1年のうちで最も昼の時間が長い

 

一方、南半球では昼の時間が短くなる。

 

✿秋分は9月22日〜

昼の長さと夜の長さが同じなる日で、国民の祝日とされるが、海外には同じような意味合いで祝うといった風習はありません。

 

1948年に秋分の日は祖先を敬い、亡くなった人を偲ぶ日として法律で制定されました。

 

✿冬至は12月21日〜

1年で最も昼が短い日

 

冬至には春分の日や秋分の日のような行事がないので、祝日になりませんでした。

 

穀雨に濡れて輝る花

 

春を締めくくる最後の節気、穀雨は牡丹やフジの花が美しく咲く頃でもあります。