父親の施設に行ってきた。
明日は敬老の日だからと言うのと 施設から父のお小遣いが残り少なくなってきたとの連絡があったからだが。
そうじゃなければ行きたくない。
行きたいと自主的に思えない。
そんな自分が薄情でとても嫌になる。
それでも一緒に住んでいないだけ 父を嫌いにならずにいれる。
父がボケてから一緒に住んだ数ヶ月・・・地獄だった。
何度も足を折ってやろうかと思った。
死ねば良いのに・・・とも思った(ごめんなさい)。
毎日 夜中の1時から朝の7,8時まで玄関を出入り。
夜中の徘徊・・・
日中の徘徊・・・
父は思い通りにならない怒りを孫にぶつける。
孫をとび蹴り・・・
そんな人じゃなかった。
そんな人じゃ・・・
父はアルツハイマーを発病して15年はたっていると思う。
60代半ばにはボケてきていたから・・・
60歳定年で父は企業の社長秘書を辞めた。
仕事を辞めて60歳過ぎて車の免許をとった。
とても真面目で努力家の父親だった・・・
父を疎ましく思った時期もあったけど 今思えば父は真面目すぎるほど真面目に生きている。
真面目で尊敬もできた。
知識も豊富で何を聞いても教えてくれた。
わからないことは私と一緒に本で調べて読んで教えてくれた。
社会の仕組も 美味しい食べ物も 格式高いお店も一緒に行ってマナーと共に教えてくれた。
電話の対応 挨拶の仕方 ・・・ 父から学んだことはすごく多い。
今でも社会に出て恥をかかなくていられるのは 父のお陰だと思っている。
ありがとう お父さん。
今日わたしが会った父は 私のことは名前も何も知らない。
ただ父の母親の事は覚えているらしく
「○○(私の祖母の名前)は年取ったので上にいます」と。
私には主人と子供しか親族はいない。
父の親兄弟は全員亡くなった。
母の兄弟は 母が絶縁したのでわからない。
お父さん もう少し私に色々と教えて欲しかったわ。
お父さん ボケなければ何度も一緒に旅行に連れて行ったのに。
お父さん 昔の思い出を語り合いたかったわ。
お父さん ボケても長生きしてね。
お父さん ごめんね 親孝行もしないで。
今日は敬老の日。