いやあ、まだやってるんですか、って感じなんですけど、

興味のある人は多いと思うので書いておきます。

 

著者のオミッド・スコビーは、メーガンのチアリーダーと言われる人物で、

(お化粧が女の子みたいなので、チアリーダーと言われる?)

夫妻の擁護者としてGBニュースとかトークTVとか、よく出ていた。

過去形なのは、夏ごろに出版準備のために降板したから。

その待望の新作が出版されて物議を醸しているというわけです。

 

 

人種差別的発言をしたとして、メーガンが名指しした2人の王室メンバーを

その著書で暴露した、してない、とのやり取りが行き交かっているわけですが、

イギリスでは法律上名指しできないらしく、英語版にはなかったとのことだけど。

翻訳ミスとかあり得ないし。

 

 

上の記事によると、名前が暴露されたオランダ版は回収されて、

刷りなおしているらしいです。

 

 

私が思うのは、スコビーという人物はメーガンの味方をすることで

稼いでいる人なので、ハリーの暴露本に便乗しただけなんだけど、

(メーガンが直接言えないことを代弁させているとも言える)

ハリーの本の失策で夫妻は進路変更を強いられていたにも関わらず、

出版の話はすでに進んでおり、そのままいくしかなかったということかと思う。

だからハリーもメーガンも内心まずい!と思っているのでは?

だけど、当然この本のノリは以前のままというか、

メーガンとチャールズの手紙のやり取りとかも暴露されてるらしいから、

まずい!ではすまされないよね。

関係ないふりしてしらを切る戦術のようですが、

敏腕エージェントとしても打つ手がなくなるというか、

タイトルのエンドゲーム、ってサセックス夫妻のジ・エンドになりそう。

 

前にも書いたかも、だけど、そもそもメーガンの苦情の原因は

英米の文化摩擦で、人種差別ではない。

同じ英語を話すからって、通じ合えるわけではない、ということ。

いや、同じ英語という考え方が間違っているのかも。

 

その昔の留学中、私と話をする人って、当然いい人ばなりなんですよ。

スタッフの中には陰で悪口言う人もいたし、

そうでなくても、私のことを相手にしない人がほとんどだったから。

英語もほとんど話せないようわからん奴とゆっくり話そうなんで普通思わない。

そういう意味では身近にいる人たちはみんないい人ばかりでした。

ある時その’いい人’のうちの一人が、アメリカでの体験をぼやいていたのです。

同じ英語を話しているはずなのに、こちらの意図がまったく伝わらなかったと。

面接で誤解されて、真逆に取られ、散々な目にあったとのこと。

いや、悪気なんてみじんもない感じのいい人なのに、どうしたら誤解されるのか?

って思うけど、文化の差はどうしようもないというか。

 

私も、もう長くアメリカに住む大学時代の先輩がロンドンに来た際、

カフェで指を鳴らして、「キャフィー、プリーズ!」って

大声で叫んだのには唖然とした経験がある。品がなさすぎる!って。

Can I have とか、 I'd like to have ってつけるのはあまりないかもだけど、

(年配のおばさまたちはもっと丁寧かも)

私ならウェイターが来るのを待って アイ’ブコフィー、プリーズって言うし。

ちょっとしたことだけど、アメリカでは普通のことなのに、

イギリスではそれに対して眉をひそめたりする、ということもある。

 

人種差別で言えば、歴史的にイギリスよりアメリカの方がひどいというのもある。

アメリカで行われていた隔離政策 segrigation というのはイギリスにはない。

ミュージカルのヘアスプレーは私は古い方の映画が好きで何度も見たけど、

主人公の白人の女の子トレーシーが隔離政策反対を叫ぶんですよね。

あれは60年代が舞台なので、結構最近までひどかったということ。

結婚に関しては、ほんのつい最近まで、黒人の尊厳を守るという意味で

黒人男性が白人女性と結婚するのはご法度だった。

ちょっと前だけど、ドラマの『緊急治療室ER』で、黒人俳優が、

白人の恋人(恋人まではオッケー!)と、例えドラマの中であっても

白人女性とは絶対に結婚できないと、台本を変更させたのは有名な話。

黒人と白人の間、思うに特に黒人の方に、大きなしこりがある。

だから、メーガンが誤解したというのはわからないでもない。

 

でも実際は、イギリスはもっと鷹揚としているというか、

彼女が思っているような緊張感はないのです。

白人女性と結婚する黒人男性が黒人社会の裏切り者になるということもない。

だから王室でのトラブルは、逆に親しみとかお祝いの表現として

肌の色を話題にした可能性が大きい。

黒人のコメディアンが言ってたけど、

黒人だって、生まれてくる子の肌の色には興味がある!

そもそも肌の色の話をするのが人種差別というのは、

黒い方が劣っていると考えているからであって、

そう思っているのはメーガン本人にほかならない。

 

と、長々書いたけど、

実際に人種差別だと思っている人はほとんどいないのでは?

メーガンも冷静に振り返ってみればそんなでもなかったから、

アンコンシャスバイアスとか持ち出してお茶を濁そうとしたんでしょう。

いや、アンコンシャスバイアスだって自分のことだから。

メディアはメディアで、中身がないと知りながら、

単に話題になるから取り上げているだけだし。

一番問題なのは、彼らがそこが問題ではないとわかっていながら

人種の問題をお金儲け(売名)に利用しているということでしょう。

 

メーガンが人との関係を次々と切っていくことから、

関係を切られることを、彼女の名前を動詞化して、マークルドと言うらしい。

 

 

最近は、サセックス夫妻と距離を取る人が増えているというか、

メーガンに近づくことでマークルドされる、とコメンテーターが皮肉っていた。

ピューリタン的な精神の強いアメリカでは家族の絆を大切にするので、

家族を攻撃して利益を得ようとするサセックス夫妻は好かれないとのこと。

 

とはいえ、この本が王室に打撃を与えるのは避けられないだろうし、

王室反対派にとってはグッドニュースかも。

でも、当事者であるサセックス夫妻と著者のスコビーは、

一時的にメディアに取り上げられて少なからず利益があったとしても、

長期的には失うものの方が多いと思う。

スコビーはキャリアの終わりと言われているし、

夫妻にしてみれば、王室との和解の可能性はゼロとなり、

メーガンはもう2度とイギリスには来れないでしょう。