返信期限を過ぎても出欠の返事をしなかったお騒がせハリーとメーガンのこともあり、
どうなることかと心配されていた戴冠式が無事に終わった。
結局ハリーは単身参加となり、それは双方にとって大正解となった。
ハリーは1か月ほど前だったか、
メディアとの訴訟問題でサプライズ単身帰国していたけど、
ある意味あれは予行練習というか、今回に備えてのことだったと思う。
というのも、ハリーはその時、びっくりするほどリラックスしていて、
他のセレブのように人目を避けて裏から裁判所入りするのではなく、
いきなり玄関前に登場して報道陣を驚かせ、それを楽しんでいるようにも見えた。
今日は、アンドリュー王子とその子供たちと一緒に車でアビーに到着、
アンドリューの娘婿と話しながら、和やかな雰囲気だった。
それでまあ、とりあえずは丸く収まって一安心って感じですか。
ある専門家は、ハリーだけぼっち参加で居心地悪そうと言っていたけど、
私には、隣にメーガンがいる時と全然雰囲気が違うというか、
ヘンな緊張感がなくて、よりリラックスした、ハリーの本来の姿のように見えた。
なので、ハリーがメーガンのためにアメリカに渡ったというのも納得がいく。
やはりメーガンは、王室の一員になることができなかったということ。
自分のアイデンティティを保つことが大切な彼女にとっては無理というか、
そもそもハリーがそれまでの恋人と結婚できなかったのはそのせいだから。
それまでの恋人たちは、結婚イコール王室の一員になることで、
制度に従うことが絶対条件であると知っていたから、結婚を拒否した。
メーガンはそれを変えることができると思っていたと思うけど、
ハリーへの教育は成功したとしても、王室全体を変えるのは無理な話で。
だからハリーの方が自分のアイデンティティを捨てたということですね。
ハリーはともかく、メーガンが王室を批判する一方で行事に出るって言うのは、
英国民的には黙っていられないでしょう。
まあ、自分らしさを守っていきたいメーガンにとっては、
王室を出てよかったというか、その方がよかったと思う。
ケイトもカミラも、いい意味でも、もしかしたらそんなによくない意味でも、
すっかり王室に馴染んだというか、完全にあっちの人になった感がある。
2人とも、もう完全な自然体で、見ていて何の違和感もなく、
もしも王妃がダイアナ妃だったら、と思うと同時に、結局ダイアナ妃は、
あの境地には達することができなかったのだと思い知る。
ちなみに、ハリーの暴露本『スペア』のスペアは、
スペアインクのスペア、『予備』でもあるけど、
動詞としては、危害を与えない、免除するという意味もあるんですね。
スペアミーだと、勘弁して、となる。
つまりハリーは、予備であるがゆえに何をしても許される立場だということ。
日本のニュースでは、
ハリーの軍服着用が認められなかったという記事があったけど、
私が注目したのは、ウィリアム、アンドリュー、エドワード王子が着ていたマント。
彼らが着ていたのは軍服どころか、ガーター騎士団のローブとのこと。
ガーター勲章は英国最高位の勲章で、騎士団の正式メンバーはたったの24人。
現代ではそれ以外に英王族と外国の王侯も特別メンバーになれるとのことで、
明治天皇以降の歴代天皇も受勲している。
つまりこの衣装は、戴冠式が中世から続く伝統的儀式であることの象徴と言える。
次に私が注目したのは、ジョージ王子が務めたペイジボーイの役割。
王子は、王のローブの裾持ち少年の一人だったわけですが、
中世の時代のペイジは、騎士に仕えた騎士見習い。
タロットを知っている人にはお馴染みの、
キング、クイーン、ナイト、ペイジのペイジで、カードの意味は見習い、初心者。
資料で読むだけではピンと来ないというか、ただの若者って印象だけど、
こうして目にすると、身近に感じられるというか、理解が深まる。
戴冠式のチャールズ王はかなり緊張しているように見えましたね。
式典用の王冠は相当重いらしいので、衣装も重いだろうし、
緊張もあって首がむち打ちにならないかハラハラして見てました。
でもアビーを出る時には通常の(?)王冠に変わっており、
無事に終わったという穏やかな表情だったので、私もほっとしたという(笑)
4歳で母の戴冠式に出席して自分が後継者になることが確定してから
なんと、70年もの間、ずっと後継者としてこの瞬間を待っていたわけで、
それはそれで大変だったことでしょう。
(2歳年下のアン王女は出席できず、相当悔しがったそう!)
で、戴冠後のチャールズ王がアビーを行進する際に持っていたレガリアは、
美術館でよく見る王の肖像画に登場する品なので、注目しておきたい。
レガリアは日本の三種の神器に相当する王権の象徴で、
よく見るのは王冠、剣、王杓、オーブ(宝珠)。
オーブというのは日本人的には理解しにくいけど、
人間界を象徴する地球の上に十字架が乗っており、
神が与えた地上における支配権の象徴ということのよう(王権神授説)。
(下のハローマガジンの馬車の写真で、王と王妃の間に置かれている。)
エリザベス女王の戴冠式以来最大の儀式だったとのことだけど、
右系のニュースチャンネルを見ていたら、
史上最少規模の戴冠式と言っていたのが興味深かった。
招待客数は激減、時間も今回の2時間に対してエリザベス女王の時は3時間で、
今回はウィリアムが支持宣言したけど、前回は全員の公爵がそれをしたらしい。
いや、ハリーが王族として活動していれば、
きっとハリーもウィリアムと同じように儀式に参加したよね。。。
宝珠を含む戴冠式の写真は、ハローマガジンのサイトでどうぞ。
このサイトを見ていておやっと思ったら、日本でもちゃんと記事になっていた。
私が幼い頃の女王に激似だと思った、ハローマガジンの写真を貼っておきます。
雨模様でくっきり見えないのが残念ですが、
それこそ、リリベットと呼ばれていた頃のエリザベス女王にそっくり。
今朝はユーチューブを見ていたらあっという間に時が過ぎて、
気がついてテレビをつけたら、来賓の入場はすでに終わっていたので、
秋篠宮と紀子さまが入場する姿は中継では見れませんでした(汗)
写真で見た紀子さまは着物姿がよくお似合いで、素敵でした。