テニス全豪オープン、男子決勝もすごかったです。
全豪オープンはハッピーオープンと呼ばれているらしく、
もともと観客の声援が派手で、ここが好きな選手も多いらしい。
さらに決勝戦は、チチパスとジョコということで、
今や女子も男子もパワーテニスの全盛期というか、
強打が打てないと勝てない時代になったようですね。
ジョコはあまりパワーヒッターというイメージはなかったけど、
チチパスと強打を打ち合っているところを見たら、いやもう、
目が追い付かないというか、超人的な力と動きでした。
テニスって優雅なイメージなんだけど、ほとんど死闘って感じでした。
3セットで終わってよかった。
途中からしか見てないけど、これで5セットあったら、見る方も疲れる!
しかも、ジョコは、相手と戦うだけでなく、試合中のヤジにも悩まされ、
足の怪我も実は怪我してないんじゃないかとか言われたり、
父親がプーチンを支持しているとか(そのせいで父親は決勝にも来れず)、
テニスには関係ない誹謗もあったり、
もちろん、去年の大会では国外退去をくらって出場できなかったし、
その後ウィンブルドンで優勝してもランキングポイントはないし。
いろんな思いを押さえつけて頑張ってきたんでしょう、
世界一への返り咲きもあって、優勝後、めちゃくちゃ泣いていた。
観客席のチームのボックスに上がると床に倒れ込み、かなり長い間泣いていて、
やっと席に戻ってからも、大声で嗚咽しながら泣いていた。
会場の人ももらい泣き、もちろん私ももらい泣き(汗)
セレモニーまでに落ち着けるのか解説者が心配していたほど!
でもセレモニーではちゃんと、若手選手に向けて、大きな夢を持つように、
どんな出身であろうと、すべてが可能だと、感動的なスピーチをしていました。
小さい頃に逆境にある方がより強くなれる。
誰に何を言われてもあきらめてはいけない、
たった一人、自分を信じてくれる人を見つけよう、夢は叶う、と。
そしてレジェンド選手のロッド・レーバーに挨拶するのも忘れない。
いや、ロッド・レーバーって、チェックしたら今84歳とのことだけど、
ウィンブルドンにも毎年来るし、地元大会だとほんとに毎日客席にいる!
さすがジョコ、テニスの歴史と自分の立ち位置を自覚してる。