現在、キリオス対ブランドン・ナカシマ選手の4回戦の試合中。
土曜日の夜のキリオス対チチパスの試合はまるでグラディエーターだった。
選手も観客も大興奮して大声でわめきあうって感じ。
キリオスのハイテンションぶりにチチパスも巻き込まれて我を失っていた。
で、今日の試合は午後1時半開始ということもあり、まあ普通というか、
静かで落ち着いた雰囲気の中で進んでいる。
キリオスは多分土曜日の試合でエネルギーを使い果たして、
今日はめちゃくちゃおとなしい。
肩も痛くなっている模様で、コートチェンジのたびにマッサージを受けたり。
多分力量的には勝てる試合ということもあって固くなっているのかも。
今回キリオスを見ていて思ったのは、性格は正反対だけど、
スキルというか試合運びはピート・サンプラスに似ている。
自分がここだ、と思えば確実にポイントを取れる。
ので、相手のサービスゲームで先行されるとあとは流したりする。
頭角を現した当時、相当期待されたのもごもっともという感じ。
各自の事情でトップ選手が出場していない今年のウィンブルドンは
彼が優勝できる絶好のチャンスらしく、チチパス戦を突破したことで
順当に行けばナダルと当たる準決勝までは確実視されている。
ただ、5セットを勝ち続けるには相当の気力体力が必要ということで、
どうなることやらって感じ。今日の試合だってかなり危ういし。
という訳で、男子の一番の優勝候補はやはりジョコの模様です。
一方女子は、シフォンテクが3回戦で敗退し、
他のトップシードもあまり残ってないので、誰が優勝してもおかしくない状況。
その中で、往年のチャンピオン、トレーシー・オースチンは、
私が好きなリバキナの優勝を予言していた。
彼女は背が高くてパワーがあり、その上身長の割に動きがいいので、
トップ10は確実に入れる実力があると思うけど、
彼女の試合を見ている限り、メンタルがイマイチなのです。
なので、もう一人の解説者は、今大会でメンタルコーチをつけた
ジャブール選手を押していた。
私の注目は、一回戦でセリーナを破ったハーモニー・タン選手ですね。
彼女の対セリーナ戦はすごかった。
強打をのらりくらりと変化球で打ち返して、セリーナを翻弄していた。
なんかもう、力一杯打っても打ってもすべてパワーが無になって戻ってきて、
それならと変化球で対応すると、いきなり強打されるみたいな。
タン選手のメンタルは尋常じゃなかったですよ。
ということで、ウィンブルドン、途中経過の報告でした。