モナコ公アルバート2世(英語読み)がオプラインタビューにコメントした。

概要はヤフーニュースでどうぞ。

 

 

東スポってことで、タイトルが過激というか、創作入ってますね。

元のインタビューはBBCのサイトでどうぞ。

 

 

東スポの翻訳で

「そのような話し合いは家族のプライベートな空間だけで行うべきだった」

の部分の英語が気になったので、ここで紹介したい。

I can understand the pressures they are under, but I think this type of public display of dissatisfaction, to say the least, these types of conversation should be held within the intimate quarter of the family.

 

彼らが感じているプレッシャーは理解できるが、このような形で不満(またはそれ以上のこと)を公にするというのは、このような会話は家族だけの親密な場で行われるべきだと思う。

 

口語なので翻訳も微妙だけど、英語のニュアンスが伝わればいいかなと。

それで英語の intimate quarter of the family について私なりに解釈してみたい。

 

上流階級になればなるほどプライベートはない。

恐らく女王は着替えもすべておつきの人がすると思う。

ジェーン・オースティン原作、BBCドラマの「高慢と偏見」では、

ミスターダーシーのお風呂のシーンで召使がミスターダーシーに

お湯をかけたりバスローブを着せたりしている。

 

食事をする時は当然召使が給仕をするし、

その後部屋を変えてくつろぐときにも執事が待機している。

一人ずつに召使がついて、身の回りの世話はもちろん、旅行にもついていく。

ダウントンアビーでは、自分付きの召使が一番の親友のようになっているほど。

 

宮殿やお屋敷というのは召使の仕事の場でもあって、ある意味公共の場。

つまりは召使は、そこで起きること、家族のことをほとんどすべてを把握している。

 

なので、いわゆるプライバシーというのは、自室にいるとき、

それも仕事を終えた召使が自分の部屋を出た後しかないんだと思う。

ということで、家族間の一番大切な会話は寝室で行われる。

 

だから、アルバート公の言うところの intimate family quarter といのは、

テレビカメラの前どころかその真逆、

信頼する召使さえもいない家族の居室で、という意味だと思う。

 

ちなみにメーガンのトラブルは、この召使との距離感が掴めなかったことだと思う。

気を使った王室はアメリカ人の召使をつけたとどこかで読んだけど、

それでもうまくいかなかった、信頼関係を築けなかったんだと思う。

ダイアナ妃は少なくとも執事とは仲良しだった。

メーガンもダウントンアビーを見て予習するべきだったよね。

召使でも自分の思い通りに使うという意識ではなくて、

相手に対する気遣いや相手の人格を尊重する姿勢がないとうまくいかない。

 

私はネットフリックスの王室ドラマは(まだ?)見てないので

そこでどう描かれているかわからないけど、

ダウントンアビーでは召使の立場からも描かれているので、

その辺の事情がよくわかります。

英上流階級に興味のある方にはお勧めのドラマです。