タクシーに乗ったら、運転手は何回も、私をおばちゃんと呼んだ。何回もだ。私は我慢した。運転手は71歳だ。この場合、呼称はお客さんが正解だと思う。

昨日はあるお店に入った。カフェのような居酒屋のような、おしゃれな作りで、女性ひとりのために、350円のおつまみを用意していて、だし巻き玉子が美味しかった。あるシニアの常連さんアベックが入ってきて、私をお母さんと、その女性が呼んできた。

私は、昨日は、少し派手目かもしれないヒマワリのワンピースを、着ていたが、そのシニア、多分私と同じ50代は、後ろ向きの私を、お母さんと、呼んできた。この場合、私なら、お姉さんと、呼びかける。水商売や芸舞妓は、90代の姉さん、20代の芸子の妹が宮川町には、存在する。私は、独身で子供はいない。奥さんもお母さんも、この場合、そぐわない。添乗員時代に、お客さんから、私は、添乗員さんではなくて、お母さんと呼ばれたことが、今も強烈な違和感として残ってる。その男性のお客さんも、明らかに私より、年上だった。お母さんと呼ばれて、良い気はしない。私はその女性の言葉が、外国のアクセントみたいに、聞こえたので、にほんじん?と、質問したら、彼女は日本人だった。

楽しい気分が、彼女のお母さん発言で、台無しとなったが、怒りはぶつけなかった。彼女が20代の学生なら、許せるけど、良い年をしても、この女は愚かなんだ、かわいそうな人だと、思った。

そして、バカ女を連れてきた男性も、おっさんだけど、甲斐性がないから、こんなバカ女しかつかないんだと、心の中で思った。人を、知らない人を呼ぶ呼称は、本当に気をつけたほうが良いだろう。