ハイキングのコースだった。
20年前の話だから、
運転手の名前は忘れている。
覚えてることは、
ルイヴィトンのセカンドバッグを持っていた。
あの頃で40代だったとおもう。
バス会社の名前は忘れていない❗
そのドライバーに、
何回も、おまえなと、
言われた。
私の
名前は知っている。
朝に挨拶するし、
予約表に添乗員の名前がある。
おまえな!
吐き気がしてきた。
一体、お前が何様だ!
このバス会社は、おかしなドライバーが、多いことで、有名なところだった。
俺が一番偉いと、言っていた。
ドライバーがいないと、バスはでないから。
私は、ずっと、京都まで泣いていた。
もちろん、お客様は私の涙を見せていない。
あれから、20年、
その観光バス会社は、コロナウィルスで、倒産した。
おまえな!
せめて、あんたといってよ。
名前がわかる人間にたいして、
おまえな!は、
あんたのおさとの悪さも、
わかってしまう。
実るほど頭をたれるいなほかな