この映画は私の好きな映画のひとつです。
1984年の作品で、映画館で観ました。
35年ぶりにテレビで、改めて見ることができました。
この映画は、小さな恋のメロデイーのプロデュサーが作りました。
また、57回アカデミー賞で、カンボジア人の医師、ハイン.ニョールが、演技が未経験なのに、助演男優賞を授賞いたしました。
彼は実際に、クメールルージュの時代に、映画と似ているような経験をしたことがあったようです。
アマデウスに負けて、作品賞、監督賞がとれなかったことは、残念ですが、助演男優賞、撮影賞、編集賞だけでも快挙です。
映画の撮影を、カンボジアは許さず、タイで撮影されました。
余談ですが、トゥームレイダーで、カンボジアは、やっと撮影を許したそうです。
アンコールワットのような遺跡が出てきますがタイの遺跡です。
この映画を添乗員になる前に、観ておりましたので、カンボジアに添乗員として行った時に、コースには入ってなかったけれど、ポル・ポト時代の犠牲者の供養搭へ行きました。
骨がむき出しのガラス箱がありました。
写真をとる人はいませんでした。
カンボジアへ添乗するなら、キリングフィールドを、観ることを薦めました。
この映画を観たなら、カンボジアがわかるといっても、過言ではありません。
たくさんの人々が、罪がないのに、
虐殺された時代です。
覚えていたのは、通訳のプランがクメールルージュが支配する農村で、
喉の乾きか飢えからなのか、
生きた牛の血液を飲む姿、逃走の過程で、地雷を踏み、幼い子供が犠牲になる姿に涙しました。
その地雷の部品の一部に、日本製のものが使われたそうです。
今回、改めてみて、ジョン.マルコヴィッチが出ていることに、初めて気づきました。
彼は別の作品で、ハイン.ニョールと、
助演男優賞を争っていたことを、今回知りました(ウキペディアのおかげ)
初めて観たとき、マルコヴィッチを知らなかったからです。
ハイン.ニョールは、ロサンゼルスで暮らしていたようですが、56歳の時に、コカイン欲しさの黒人に暗殺されたのです。
私は、このキリングフィールドを、生き残ってきたきた彼が、自由と夢があるアメリカで、暗殺されたことは、運命の皮肉としか思えません。
映画を観ると、彼が主演?ではないかと、思われます。
主人公のアメリカ人記者よりも、ハインニョールの方が、画面によく出ています。
この映画は、史実に基づいてます。
4年間、殺戮の荒野で、飢えと死の恐怖の中を、生き抜いてきたのです。
モデルになったカンボジア人の通訳の人は、ニューヨークタイムズで、働いています。
演技の経験がないのに、彼の表情、すべてが素晴らしかった。
もし、また、海外へ行けるときがきて、
アンコールワットへ行こうと考えている人がいましたなら、是非、カンボジアへ行く前に、キリングフィールドを、ご覧になってほしいと思います。
アンコールワットの近くにも、犠牲者の慰霊搭はあります。
添乗員をしてきて、映画好きでよかったと思えたのは、キリングフィールドという映画で、クメールルージュを知ったことです。
とても、感動しました。
素晴らしい映画です。