私が添乗したツアー代金は、国内、海外を合わせて、市内に中古のマンションを、買えるくらいの金額だと思う。
田舎なら、土地つきで一軒家は、買えるだろう。
タダで(給料をもらって)あちらこちらと、
旅行してきた。
休憩時間なんて、あっても、ないに等しい仕事だった。
自腹がよく出る仕事だった。
毎回のツアーの資料は、コンビニでコピーして、自腹だった。(海外)
アンケートで、毎回、評価されて、
コロナウィルスで、ツアーが激減していると思うが、アンケートの良い添乗員に、仕事を回すだろう。
高級高額ツアーで、高得点をとらなければいけない。
ホテルが良い、ツアーが良い、バスが良い、それならば、必然的に添乗員も、良くなるわけだから。
添乗員評価が悪かったら、それは添乗員に、問題があると思われる。
ハイリスクな職種だった。
遅刻厳禁、忘れ物厳禁、当日欠勤厳禁、
ツアー客、バス運転手、ホテル、ツアー主催のエージェント(ツアーの担当者)に、気を使う仕事だった。
自分が所属する派遣会社にも、気を使っていた。
良い仕事(ツアー)を、添乗するためだ。
でも、
高額ツアーでも、本当のお金持ちは、ツアーには、来ないだろう。
タイタニックのように、メイドをつれて、運転手つきで、個人で旅行をする。
お金持ちを装う、一般peopleの、なんと多かったことか?❗
今のホテルの仕事では、タイタニックの顧客のような人達が、中にはいらっしゃる。
つまり、団体ツアーでなくて、
個人で、ゆったりと、旅行をされる人達だ。
私のツアー(ギリシャ8日間10万円)のお客様だった6名様が、食事に来られた。
その時の会話から、何となく、ウェートレスを、添乗員より、下の職種と、思われていると、肌で感じた。
いろんなレストランがある。
鳥貴族もあるし、京橋の居酒屋もある。
でも、今の職場は、前職の客層よりも、
ハイクラスだと思う。
ツアーで、見たことがない人達だ。
話していると、パリでは、いつも、ホテルリッッに、宿泊するそうだ。
団体ツアーではなくて、個人で、エルメスのお店で、買い物を楽しんでいる風景が目に浮かぶ。
転職して、1年たって、
休憩時間もあって、ちゃんと休憩できて、給料もちゃんと保証されていて、
今の仕事のほうが、前職より、良いと思う。
過酷なアンケートに、悩まされることはない。
自腹を切ることもない。
もし、60歳を過ぎて、健康であって、
添乗員に戻りたいと、思うならば、
ホテルで培った、接客術(高得点を取るための業)を、駆使して、ハイクラス添乗員として、復帰するだろう。
でも、今のところ、
添乗員に、戻りたいとは、思わない。
添乗員に、なりたいのではなくて、
タダで(給料をもらって)、
まだ、いったことのない所を、私が、行きたかっただけだから。
私が、見るのではなくて、
お客様に、見せることを、私は、忘れていたのかもしれない。