初めて見る父の田んぼと
確かにそこにあった
父の白い車
車を停める場所を確保する為に
刈られたスペースと
草刈機でまっすぐ
奥に入ったであろうの形跡
父の白い車と
ほとんど手付かずに残ったままの雑草と
ほんの少し刈り取られた茶色の部分
まぁ胸が締め付けられますね
父が最期にどんな想いで
この景色を見たのだろう
苦しむ時間が短かったらいいなぁ
叔父にお礼を伝え
ここで別れる
そして
奈良県立医科大学へ向かう
約束の15時半に父を引き取る為に
担当警察からの諸々の説明
遺体搬送の運転手さんからの説明
死亡届などの書類達
などなど
たくさん聞いたが
頭に何も入ってこない
検死結果
死因は
心臓の血管が詰まった事による〇〇
死亡推定日は5月17日
え?
5月18日の朝から連絡が取れなくなったから
てっきりこの日の早朝に
田んぼに出かけたと思い込んでいたが
ドラレコの記録は
5月17日11時20分で止まっている
よってこの後に草刈りを始めてじきに
倒れたであろうとの説明だった
ならば
30度越えの晴天の下
丸3日
そこで父は待っていたのか
遺体搬送の運転手さんに
葬儀場まで
姉と私の2人が
父と一緒に車に乗りたいと伝えていた
運転手さんは
最初は「わかりました」と
私たちの希望に沿ってくれていたが
父を搬送の車に乗せた後
まだ警察と話をしていた
私たちの居る部屋に戻り
「ご遺体の状態が良くないです
一緒に車に乗るのはおすすめしません
先に葬儀場に搬送して
ご遺体をとりあえずの浴衣に着替えて頂き
ご対面できるように整えます」
↑もっとリアルな表現だったが伏せておきます
作業内容により費用も変わるのでその確認の話もありました
3日間暑い中倒れたままだっとのと
頭の先から身体中検死作業をしているので
かなりの損傷との事だった
父に早く会いたかったが
運転手さんに
お気遣いのお礼を伝え
その通りにしてほしいとお願いした
5月21日18時頃
葬儀場に着く
既に浴衣に着替えられた父が仮安置されていた
父に会う
行方不明の日から
会いたい気持ちが日増しに膨らんでいた
やっと会えた
みんなで草刈りしようって言ってたやん
なんで待っててくれへんかったん
文句の一つも言ってやろうと思ったが
パンパンに膨れたドス黒い父の顔を見ると
3日間1人でよう頑張ったなぁ
見つけるのが遅くなってごめんやで
白い布でぐるぐるに巻かれた
父の頭を撫でながら
声を出して泣いた


