銀燈花園芸日記 -267ページ目

リコリスの発芽



秋になって去年種子をまいたリコリスが発芽してきました

これは園芸ニュースレターで頂いたオーレアXロンギチューバ、片親のオーレアの性質で

秋に出葉しています

秋出葉の性質はかなり強く遺伝するようです

春出葉種と秋出葉種を交配すると程度の違いはあるものの秋に出葉してしまいます



こちらは自分で交配したオオキツネノカミソリ♀Xウエキ2号♂です

オオキツネノカミソリは春に葉を出すのですが片親のウエキ2号は秋に葉を出します

秋に葉を出すプミラの血は1/4もしくは1/8しか入っていないはずですが

秋に葉を出す性質は頑固に守られています

しかも!葉を見ればプミラ同様濃い緑で中央に筋が入っています

どうすれば春出葉の赤い花を作れるのでしょう

新潟や秋田の豪雪地帯でも田の畦を赤く彩るヒガンバナを咲かせてみたいです

コヒガンバナ 定植



毎年リコリスラジアータ プミラ(コヒガンバナ)をあるお店で買い足ししています

花を咲かせてみるとどんなに努力しても実がなりません、色々な交配をしても花茎を水に挿しても種子が得られません

今年のプミラ交配は完全に全滅でした

もしや品種間違いでは?と思って山野草オークションでコヒガンバナを買いました

中国折江省産で写真を見る限り小型のヒガンバナです

これが実をつけてくれると大変助かります

リコリスの交配をする上で赤い花の原種はコヒガンバナしかありませんから基本を外す訳にはいきません

少し無理をして6株買いました

来年の交配は万全の体制で臨めそうです

秋の雨

このところ冷たい秋の雨が続いています

リコリスが終わり、葉を伸ばしてくるとネリネが本格的に花を咲かせます



これはネリネボウデニー ニキータです、寂しくなった秋の庭にはネリネが最後の彩を添えてくれます

バックに写っているのはROKAさんから頂いたクリナム、シュミッティー

本来夏眠するらしいのですが涼しい長野では夏でも元気いっぱい成長していました



こちらはネリネウンデゥラータ、小さな花ですがこの花が大好きです

お店で球根が売られているとなぜか買い足してしまい、こればかり10株以上持っています

去年は簡易温室で咲いたのですが夏から日陰で管理して開花を早めました

秋も深まってきました



鉢花でたくさん売られているシクラメン、あれは豪華ですばらしい冬の定番です

この写真はずいぶんと小さくて可愛らしいです

これは原種シクラメン、C ヘデリフォリウムです

たいした手入れもなく毎年花を咲かせてくれる可愛いやつ

下手に手入れすると機嫌を損ねるので日陰に放置がコツなのかな?

次々と花を咲かせて2週間ほど咲き続けます

原種シクラメンはこっちで手を尽くすより相手の時間に合わせる事が肝要なのかもしれません

僕の育てる植物はそういう頑固者ばかりです



こちらはネリネ サルニエンシス

昨年ホームセンターで安売りされていたのを救助してきました

咲いたときには綺麗だったのに昨夜ナメクジに舐められてしまいました

一晩だけ我慢してくれればいいのに

太陽の光が当たると飴細工のように輝きます

リコリスの種まき



秋も深まってきてリコリスの種まきの季節です、これはジャクソニアナロゼに早咲きヒガンバナの花粉を掛けた物

黒々として真ん丸い種子が取れました、これを赤玉土にまいて更に1,5cmほど掛けて置きます

本当は浅く植えたほうが良いのかもしれません

でも長野県は寒く、大切な種子が霜柱で表面に浮き上がってしまいます

それでは流石に枯れてしまうの安全策を取るという事なんですね


9月17日のブログでナツズイセンに実がなったことを書きました

今日はドキドキしながらその実を開けてみると一粒だけ入っていました

黒くて丸々とした健康そうな種子です、何ともかわいらしく見えて仕方がありません

僕の知る範囲ではナツズイセンを母親にした交配は見つかりません
ちゃんと発芽して成長しこの種子がどんな花を咲かせてくれるのか、将来が楽しみです