銀燈花園芸日記 -265ページ目

ヤドリギとホザキノヤドリギ


花吉園芸日記
長野県はすっかり冬です、一日中雪がぱらついていました

この時期に恒例のヤドリギ類の種子を集めにいってきました

いきなりレアなホザキノヤドリギです

パソコンをお持ちの方で検索なさっても殆ど情報が得られないと思います

各地でレッドデータプランツに指定されています

それが友達のうちの近くには写真のように無造作に成育しているのです

熱帯にはオオバヤドリギ類が繁栄していますがホザキノヤドリギもオオバヤドリギ科に属します

ヤドリギは常緑ですがホザキノヤドリギは夏緑性、名前のように茎頂に穂状に実をつけます

実は黄色く中には白濁した粘液に包まれた種子が入っています

非常に粘りが強くて上手に実を拾わないと手がべとべとになります


花吉園芸日記

上の写真ではひとつの枝にヤドリギとホザキノヤドリギが住み分けています

左側の緑の濃い方がヤドリギ、右の黄色いのがホザキノヤドリギです

ホザキノヤドリギは葉を落として実ばかりなので鮮やかな黄色に見えますね


本日は種子を集める間にアクシデントがあったので

諏訪大社上社にお参りして早々に帰宅しました

本日はヤドリギとアカミノヤドリギ(ヤドリギの変種で実が赤い、レア!)

ホザキノヤドリギの種子を収穫しました


冬越しの準備

長野県は南部といえども真冬には-10℃を記録することがあります

そんな季節には寒さに弱い植物を室内に取り込んで越冬させます

でも、冬に成長する植物には日光が欠かせません

そんなときに便利なのが簡易温室です



買ってきて袋から出しました、本体と棟に付けるポール、地面に打ち付けるペグがセットになっています

お値段は3000円くらいですが要らないときには畳めると言うのが強みです

さて本体を開いてみましょう↓



本体は完成です、早いですね

天井部分が凹んでしわになっていますが棟につけるポールでしゃんとします

四隅をペグで地面に打ち付ければ設置完了、とっても早いです


長野県は寒いのに簡易温室だけで大丈夫でしょうか?多分無理です

そこで安くて安全安心の保温器具が必要になるのですが

凍らなければ良いと割り切ると案外安く用意することができます

下の写真は「水道凍結防止ヒーター」寒冷地の方にはおなじみの商品です

これは3℃でヒーターに通電し10℃で通電を止めます

一本で2000円程度、とても安上がりです、もちろん数年使えます

これを植木鉢の間に這わせます、サーモ部分は植木鉢の上におくとよいでしょう





そして完成です

二棟建設しました、気温が高いので天窓は開けてあります

これで冬越しもバッチリ!

しかし積雪にはあまり強くないので雪が積もるようになったらこの上に一枚ビニールを掛けます

真ん中の白い花はネリネ ボウデニー ニキータ、実が膨らみ始めています

紅葉が真っ盛りです

長野県の南部でも紅葉の季節になってきました

今日は一日中曇りなので街中の紅葉を見て歩きました



赤く紅葉したカスミザクラ、桜の紅葉も美しいものです

この桜は4月の終わりに咲くのですが新緑が出てから花が咲きます

とても清楚で開花を毎年楽しみにしています

その近くにあったハリギリ

材木の世界ではセンノキと言います、ブラウンを帯びた木材が箪笥や木工に使われます

新芽はタラノキと同じように食べることができます

そういえば同じウコギ科ですね



運動公園のハナノキ

カエデの仲間なのですが長野県南部と岐阜県東部、愛知県の県境地帯に生えます

明治時代から全国に植栽されていますので見た方も多いと思います

地元の小学校で毎年種子を集めて苗木商に売り、そのお金で図書を購入していたのは有名です

紅葉も立派ですが春の芽出しも真っ赤に染まり大変美しい樹木です

これは飯田名産の市田柿、干し柿専用の品種です

明日にも収穫されてしまいそうであわてて写真に撮りました、写っていないところにはハシゴが準備されています

皮むきから干し上げるまで大変な手間がかかります

今夜は深夜まで柿剥きに精を出すおうちも多いのではないでしょうか

さて、この紅葉は何でしょう?

和名ではヌマスノキの改良品種ということになるんですが

最近は栽培面積も広がってきました

僕は生のまま一粒ずつ食べるのが好きです、爽やかな甘みと酸味がたまりません

昔飼っていたハムスターがこれを大好きで、両手で持って一心に食べていました

答えはブルーベリー、収穫が終わって春を待つばかりの姿です

クリナム ブルビスペルマム



プランターで万能ねぎを育てるといろいろに使えて重宝ですって違いますよ!

クリナム ブルビスペルマムの実生です

ねぎに似ていますが根元に種のしおれたものが残っています

これが数年たつと立派なクリナムに成長するという寸法です


長野県でも唯一戸外で栽培できるクリナムはポウエリーなのですが

ポウエリーはムーレイXブルビスペルマムの交配種です

ムーレイもそこそこ耐寒性がありますが長野県で戸外で越冬は難しいです

そこでブルビスペルマムの耐寒性が強いことが予想されますね

しかし僕のところにブルビスペルマムは一株しかありません

そこで実生で増やして耐寒性の試験をしながら寒さに強いものを残そうという訳です

寒さに強くて植えっぱなしが可能な頑丈で美しい品種を目指しています

初霜が降りました

今朝はすごく寒かったですね

出勤しようとしたら車のフロントガラスが真っ白に凍っていました

溶けるまで一服して出かけたので遅刻ぎりぎりでした



我が家のネリネでは一番遅咲きのネリネ サルニエンシス マンセリーです

この花が咲くと初霜が降りるのですが冬の訪れを実感します