長野県南部のシダ植物
テーマ:植物図鑑伊那小沢駅の帰りに父親の生家に寄って墓参りしました
少し珍しいシダがあったので紹介します
樹木や岩に張り付いて登ります
暖地性の植物なので長野県では最南部に多いシダです
暖かい地方では珍しくありません
写真中央にはカヤランが写っています、初夏には黄色い花を咲かせるでしょう
クラガリシダのほうが寒さに強く飯田市の一部でも見られます
シシランとは胞子嚢のつき方で区別します
岐阜県中津川市の暗がり沢で発見されたのでこの名があります
多分長野県飯田市に自生することを知っている人は少ないと思います
レッドデータブックの住人です
学術的に珍品で長野県南部と対馬、中国に隔離分布します
この産地は文献に載っていないので
産地とされる場所よりも無造作に生えています
文献に載ることの弊害で盗掘者も呼び込んでしまいます
寒さに強く氷漬けでも平気、マイナス8度でも枯れません
葉が伸びて壁面に当たるとそこに無性芽を出して繁殖します
周囲にあるのはその無性芽から育った子供たち
数年前には一株だけでした
元々石灰岩に多いシダでしたが
法面などにセメントを使うせいかあちこちで見るようになりました
5月16日追記
冬に枯れた茎が根元に束になり、茶筅のように見えます
可愛いしだですが環境に変化に弱く栽培難易度が高いです
夏緑性です
主たる茎にヒレのように葉がつきます
ですから主脈がとても太く見えます
夏緑です
新芽は赤く色づいて大変にきれいです
アジアンタムの仲間です
夏緑性
常緑性、石灰岩地帯には多いです
とてもきれいですが乾燥に弱く、うまく栽培できません
空中湿度の高いところに生えます
夏緑性
見つけた場所はカルシウムの多い土壌でした
夏緑性
ヤブソテツに比べ羽片の数が少なく、幅が広くてやさしげな感じがします
草もの盆栽に多用されます
夏緑性なので涼しげな緑がいいですね
葉の表面に細かい毛がビロードのように生えます
石灰岩質のところに多いです
園芸目的で採集されたり法面の吹き付け工事で数を減らしています
常緑性で大変強健なシダです