4月より異動の決まった大西ななみ先生に、家族三人、お礼の挨拶に伺いました。
（娘特製、手芸駆使、ななみちゃん人形。出会いの記念の贈り物に。）
大西ななみ先生、中村学園女子、筑波大学の大将にして全日本女子剣道選手権大会、
準優勝一回、第三位一回、全日本女子学生剣道選手権大会優勝、まだ記憶に鮮やか、
昨年の福井国体では団体成年女子で優勝、チームの先鋒として大活躍されました。
こんな先生に教えて頂けたらなあ・・・。
いやいや、そんなことはとても畏れ多い。(^-^;)
そんな我が家に舞い込んだ、秋の日、一報の幸運。
「大西ななみ先生、武道学園（県立武道館が主催する剣道教室）
の後期で子どもたちを教えられるらしい・・・！」
我が家、この吉報に飛び付きました（笑）。
しかし、その時点で思いつくだけでも大きな問題が三つ。
１、所属先の松岡少年剣道教室に了解を得られるのか。
２、武道学園に申し込んだとしても、望み通り大西先生のクラスに入れるのか。
３、実は、その秋より松岡の５年生トリオの春江少年剣道教室さんへの週一出稽古修業が
決まっており、松岡（月・木）、春江さん（火）、武道学園（水・金）、娘が精神的、体力的に
持つのか。
問題１は、松岡の現監督はＴ先生。
「ハナも此れから何人の指導者に出会えるか楽しみですね。
私は、たまたま運良く小・中・高・大学と全て優秀な指導者に出会え、
本当に良かったと思っています。
ハナも視野を広げる意味で今回の経験が実り、次のステップに
繋がっていくと思いますよ。
そう言った憧れの選手に掛かって行ける機会を逃す術は無いです。」
ありがたいお言葉！無事、クリア。(T-T)
問題２、妻が事務局に恐るおそる申し込みに行き、事情を説明。
「そのような理由で、ぜひ、大西ななみ先生の指導を受けさせて頂きたいのです・・・！」
するとこれまた幸運。丁度、受け持たれるクラスが娘の学年のところと教えて頂きました（！）。
問題３、これは結果論、本当に壮絶なことになりましたが、なんとか家族で協力し合い、
話し合い、乗り切ることが出来ました。やはり、ひたすらに剣道→学校→剣道と続く毎日は、
個人差はあると思いますが、小学５年生女子には物凄く負荷が大きい。
それでも、娘を動かし続けたのは、大西ななみ先生に会えるから。
ずっと動画の中でしか見られなかったあのスーパースターが、目の前にいる。
今、女子剣道界を見渡して、最も実力のある選手は誰か。
元全日本女子選手権二連覇、警察剣道選手権三連覇の山本真理子選手。
世界大会個人二連覇、団体優勝、元全日本女子王者、松本弥月選手。
世界大会日本代表、現全日本女子選手権者、二連覇中の高橋萌子選手。
この三名に公式戦で勝利したことのある選手、というのはもしかしたら、
大西先生以外にはおられないのではないでしょうか？
教えて頂いたのは、「気持ちの剣道」。
「上手いんだから、もっと自信を持って。」
「一緒に剣道、頑張ろう。」
父親として、娘を剣道日本一にしよう！例えばそんなことは僕は微塵も
思ったことはないです。（剣道を続けてほしいな、とは思っていますが。）
ただ、「本物」を体験してほしかった。
当たり前に、難しいことはまだ何も分からない子どもですが、そういう人と過ごせた時間が
自分の中にはある。
大西先生にも、「一生の宝物になります。本当にありがとうございました。」
と、お伝えさせて頂きました。
本当に、幸運で、幸福な、半年間。
一つ、ショックだったのは大西先生の次の赴任先が福井県随一の剣道強豪校、
あの「敦賀高校」だということ（笑）。
もちろん、県内であれば大西先生にこそふさわしい場所であるとは思いますが、
ご存知の通り、娘の憧れ「福井高校」の現在最大のライバル校なんですね（笑）。
https://ameblo.jp/hanakendo/entry-12434966129.html?frm=theme
大西先生が県内に留まられる！でも、行き先は・・・、と知った時の本当に絶妙に
何とも言えない娘の表情と来たら。(^-^:)
「また稽古おいでよ！」
と、言っては頂きましたが（笑）。
でも、それもまた出会いと別れ。
またきっと次の誰かが、大西先生と出会って行くでしょう。
剣道を真っ直ぐに志す人にはそれは幸運な出会い。
そして、それはまた巡り巡って大西先生ご自身にも幸福をもたらすのでは。
剣縁。
大西ななみ先生、もしかしたらやたらグイグイ来る剣道家族に面食らっておられたかも
知れませんが（笑）、娘に与えて頂いた素晴らしい時間、本当にありがとうございました。
戦績では一生涯、比べるべくもないとは思いますが（笑）、先生のような素敵な大人に、
いつか娘も成長してくれたらと思います。
新天地でのご活躍、新生活での安全、心よりお祈りいたしております。
感謝を込めて。
平田家一同。
（試合前にアドバイスを頂く。大西ななみ選手が娘と話をしている！
いつまでも慣れない、信じられない光景でした（笑）。）
