2019年2月3日(日)、福井県立武道館にて。
今年も、一年間を通じての個人戦の大関門、ジュニア大会が終わりました。
非常に感情の起伏に忙しかった1日で、やはり、そこにはただ現実があるのみです。
松岡少年剣道教室としましては、
6年生男子の部、ベスト8、一名
6年生女子の部、ベスト8、一名
となりました。
「ジュニア枠」を頂いていた男女キャプテンが頑張ってくれましたが、次年度の
選出基準ベスト8以上をクリア出来た選手は0名。
また来年度、ゼロからの挑戦が始まります。
それでいいじゃないか?子どもの剣道でしょ?と言われれば、
そうなんですけどね、と答えるしかないのですが、
悔し涙がたくさんそこにはあって。
負けたい子どもなんて、きっと一人もいないのではないか。
やるのも自由、やらないのも自由、でも、「やっている組」のすばらしさ。
当日の運営プログラムは午前、試合開始から1年生の部が始まり、
追って午後の最終は6年生男子の部。
その決勝戦は、福井養正館さん同士の試合。
知っている限りでは、養正館さんAチーム、大将、副将の選手。
会場中の視線がその決勝、第一コートに集まる中、見せて頂いたのは
「流石」としか言いようのない試合。
お互いに正しい間合いで正しく構え合い、本戦2分の中で放った打突は
5本も無かったのではないかと思います。
それでも、その中に攻防がある。
駆け引きがある。
気持ちが伝わって来る。
延長、勝負を決めたのは赤の選手。
じりじりと詰め合い、白の選手が交刃の間合いで竹刀の先をクルッと回したその一瞬、
思い切りメンに飛び込み、見事な一本。
そこしかない、タイミング、一手。
僕の周囲では「ワッ!」と歓声が上がったというよりも、「ほお~!」と感嘆、
賞讃のため息の方が大きかったと思います。
見たか。
見ました。
本当に素晴らしいものに触れずに、剣道で過ごした時間を終わってほしくない、
と切に思います。子どもたち。
子ども時代を振り返って、何か武道館に行って試合とかさせられてたけど、
何だかよく覚えてない、それではあまりに切ないのではないか。
ぬるいよりは、熱くありたい。
本気になって、戦って勝てなかったのなら、負けてもそこから得るものはきっとある。
また一緒に挑戦して行きましょう。
頑張っていたら、時には奇跡みたいなことが起きるから。
だから頑張れ、剣道の子どもたち。
新人組にはあれだけ剣道をやっている子どもが福井にいると知って、
良い刺激になったようです。
そして、面着けや行動が遅いと竹刀を振る場所もなくなるんやぞ?
「東京みたい!」と言っていたのは和みましたが(笑)。
県外の大きい大会はさらにそんなものではないのだ。
いつかそういうところに「行きたい!」と思えるようにまで成長してくれれば嬉しいです。
頑張るぞ。