困りました。
娘の剣道にはこれではないか、と辿り着いたひとつの回答、
出ばな面。
夏の間、ひたすらその稽古を繰り返し、武生大会で実戦投入。
ある種、「うまくいった!」とも言えますし、「これ以上は通用しないか!」
という壁(自分より、身体能力、経験、剣道に対する理解度に勝る相手)も
また見えた大会でした。
元々は、運動能力は至って普通の娘・・・。
なお言えば、特技は「手芸」の文化系女子(笑)。
『そういう「普通」の子が
試合で勝つにはどうすればよいのか?』
これが僕のひとつのテーマでもあり・・・。
繰り返し、撮影した試合動画を見ます。
「ほら、これはうまくいったパターン。相手が一歩打ち間に入って来る
ところを・・・、こちらは足を継がずに一拍子の速いメン・・・!
出ばなメン、完成。うまくなったよなー。」
へへへ、と娘。
「でも・・・、次のこの試合ではほとんど通用しなかったよなー。やっぱり
自分より大きい、強い、速い、上手い相手には難しいんかなあ。
いいタイミングで打ててると思うんだけど・・・。」
「えー。どうすればいいん・・・?」
うーん。そこはやっぱり・・・、普段の稽古というか?そこから意識して?
頑張って?コツコツ積み上げて行くしかないんじゃないかなあ・・・。
全然具体的じゃない(笑)。
冒頭の、困ったに行き着きます。(^-^;)
子ども剣道の場合、知らないお相手には優れて有効な技術だと思われる出ばな面。
じゃんけんで、グーの相手にパーを出すようなもの。
しかし、相手もそれを知っていて、同じ狙いで来たらどうするんだ・・・?
あと、試合開始からいきなりぽーんと跳び込んで来るような相手。
じゃんけんであいこ、だったらより上手く、速く、強い子が勝つよなあ。
うーん、体幹トレーニングとか?そっちの方向かなあ。
こちらも少しでも、速く、強く、打てるように・・・?
しかし、ここで何かヒントはないものか、とまたもやパラパラと手に取った
宮崎正裕先生(お会いしたことはありませんが(笑))の本。
そこには・・・。
「では、送り足をしないでそのまま跳び込んでくる人には
どうしたらいいか、と考える人もいるでしょう。
それに対する答えのひとつとして、
「相手が一歩入ってくる(送り足等をする)状況をつくる」
ことが考えられます。
一例を上げると、相手が打ち気を見せたところで
間合いをはかって、
相手にとってはそのまま面に跳んでも届かない間合いをつくり、
相手がもう一歩間合いを詰めたはなに面を打ちます。」
(宮崎正裕の剣道 P81より)
奥義があった!(初心者の個人的印象です。(^-^;))
そうか、そうか。出ばなの出ばなで(ややこしいですけど(笑))勝てない
ような相手には、さらにそのタイミングを崩して打てば良いのか!
そして。あ。上級者の方々の細かい前後の動き、などこの辺りを意識して
動いておられるのではあるまいか・・・(!)
なんとなーく、雰囲気だけ真似してましたけど(笑)。
具体的には、高倉先生の本に載っていた出ばな面の練習法、カウント稽古を
アレンジして、
カウント1、2、3、4、5で相手が一歩出て来る→瞬間を打つ!
の、さらにその先、
カウント1、2、3、4、5で相手が一歩出て来る→小さく間合いを切る→
相手がもう一歩出て来る!→瞬間を打つ!
おお~。
あ、これってT先生が工大福井さんの稽古見学に連れて行って下さった時に
試合稽古を見てつぶやかれていた、
「誘い出されてもうてるわ・・・。」
誘い出す、のことでは(どんどん気付く(笑))?!
剣道ってすごいな(笑)。
これならば、相手をずっとじゃんけんグーにしたまま、パーで打てる・・・?!
なるほどな~。高度だなー(笑)。
娘に教えて出来るのかな。(^-^;)
でも、やってみよう。トライ&エラーだ。
普通の子が、技術とアイディアとふさわしい稽古で、勝つ。
追い求めて行きたいです。
次の目標は、10月末の福井地区少年剣道錬成大会。
その前には秋の松岡錬成会もあります・・・!
二人三脚で頑張ります。(^-^)v