「hirataお父さん、構えて下さい。」
 
少剣での約束稽古中、コテ打ち解説、K監督先生。
 
集まって輪になる子どもたち。

「みんないいか、コテを打つタイミングな。
"相手の起こりを捉える。"」


おお、模範的に(?)掛からねば!

「どうぞ、メンを打って来て下さい。」

はっ!メンッ!!

「早すぎます(笑)。
ちゃんと構えて下さい。」


は、はいっ!!

「(笑)。打ち気が過ぎます。
一度、力を抜いて下さい。」


む?どういうことだ?と、とにかく深呼吸。

ゆったり構えて。

「もう少し、左手は下です。
剣先はもう少し上げて。
そう。そこから自分のタイミングで。
いいですよ。」
 
よしっ。

パカンッ!!

コテあり。

え。

「みんな、今のが、”起こり”な。
もう一度。」

はい。深呼吸。

・・・。
 
パカンッ!!

コテあり。

「今、打とう、と思ったでしょ(笑)?」

な、なぜそれを・・・。

そこからは動きの解説。竹刀が瞬間どう動いているのか、
手首や腕、体の使い方、足の使い方、踏み込み位置、打突部位。
しかし、僕の頭を捉えて離さないのは・・・。

子どもたち、分かったかな(笑)。
 
「起こりを捉える」、というのは「相手の動き出しを打つ」、ことだと
ばかり思っていたのですが、いや、それも言葉の表現上正しいのかも
知れませんが、その前の段階のさらに微妙な(上手く言えない(笑))
心の動き?のようなところから、きっと高段者の先生方は
打つ機会を捉えておられるのではないでしょうか。

予測、ともちょっと違うような気がします。
 
もっと、確実性の高い何か。

「今」!のタイミング。
 
目を輝かせてほしいなあ、子どもたち(笑)。

僕も、感動しました。
 
打ち気が過ぎます、はちょっとショックでしたけど(笑)。

そうか、そうなのか。
 
1から2、ではなく、0から1なのだなあ。
 
ますます剣道に惹きつけられた、稽古日なのでした。(^-^;)