年末年始のバタバタもちょっと遅めに落ち着き、ようやく昨年末に
娘の剣道について、ここしばらく、いやずっと考えていることと
関係があるような気がして、目に留まった記事のご紹介です。
P6、連載「師を語る、母を語る」から。
「先生に稽古をお願いした時には変化や色をかけた技を出すと
厳しく注意されたことを思い出します。先生の指導の中で特に
覚えていることは、小学六年生の時のことです。
地元の大会に出て個人優勝したのです。先生に褒めてもらえると
思って報告に行ったところ、先生は「お前にはもう剣道を教えない。
自分で好きなようにやれ」と、突き離されました。
つらかったですね。今でもその時のことは鮮明に覚えています。
なぜ怒られたのか直ぐにはわかりませんでした。後でわかったことは、
その時の勝ち方に原因があったのです。
私は、主に抜き胴で勝っていました。私が勝つ為の剣道をしたので
怒っていたのです。」
和歌山県警察剣道師範 宮戸伸之教士八段
宮戸先生の少年時代の剣道の恩師との思い出話なのですが、
う~ん、これだ(笑)。
少年時代の、勝つ為の剣道。
親としては・・・、なんとか勝たせてやりたい(笑)。
でも、先生の言われる「基本に忠実な正しい剣道」の大切さも、
自分が稽古を重ねる度に身に沁みてよく分かります。
一番良いのは「正しい剣道」で勝てるようになることですが、
それこそ並大抵のことではなく・・・。
剣道の奥深さ。
いや、先生も「子どもたちに勝たせてやりたい」とは思っておられる
と思うんです。
最近の稽古も、子どもたちがちゃんと理解していれば、ですが
「試合で面を取る」ための特訓でしたし。
でも、剣道教育者としておかしな近道を教えることは出来ない、
とも思っておられるはず。
勝つ為の剣道、技術。
なるほど、と唸ったものは、足さばきからの打ち込み時。
右足→左足引き付け→右足=打突、
それを、右足→右足=打突にする。
これも剣道時代で以前読んだのですが、全国でも有名な少年剣道場の
指導の一つです。引き付けを待っていると相手の打ちに遅れる。
実際この方法ですごく勝率が上がったのだそうです。
いや、僕が無理解なだけで、これも正しい剣道の一つなのかも
しれません。(^-^;)
今号の付録DVD、「九州学院の稽古」の中では両パターンあり(流石(笑))
の指導をされていましたし。
これ、娘に教えたら怒られるだろうなあ(笑)。
いや、まだまだ出来ないか。(^-^;)
試合が近づくと、ついつい考え過ぎてしまいますね。
今週末は今年最初の大会参加。
まあ、思いきりやってこい(笑)。