高木@代表責任者です✨
昨日アップした続き、千両市について続けます
「千両市」は12月16日
私は買出人(※注1)なので
翌日の朝に購入することができるのですが
16日の翌日は17日の木曜日。
花市場は毎日セリが行われているのではなく
月・水・金曜日を表日(おもてび)と呼び
この3日間の朝7時にセリが始まります。
仲卸に花荷が並ぶのもこの3日間。
、、、とすると
18日(金)の朝、仲卸通りに並ぶ品を購入することになります。
、、、ということで
18日(金)はいつもより早く、朝4時に花市場入り!
皆が欲しがる千両、しかも仕入れられるのは1日のみ!
品質良く、値頃な品をゲットするためには
やはりいつも通りではNG
↑
正月花材の『花餅』
【2020年の千両市の動向】
(※私目線です)
千両の生育状況は、やはり長雨、日照不足、猛暑で受粉が上手くいかず
実が付かずに枯れてしまう物も多くあるらしく生産量は減少☆
全体的な入荷予想は「切り始めて束ねるまで量は読めない」との産地さんからのコメント。
良くて昨年並み、もしくは昨年より1~2割の減少となりそう。
特に上位等級が少なく、価格も高値推移...。
松同様、どこの仲卸さんに聞いても↑でした。
これだけネガティブ情報がてんこ盛りになると
諦めるよりもその現状をしかと自分の目で見たくなるのが私の好奇心(笑)
いえ、決して笑っているわけではなく
ホントに実付が悪いの?
ホントに少ないの?
ホントに高いの?
と、その時にならないとわからないのが時価の花なのです
・・・で「松」と「千両」を仕入れてみてわかったことは?というと、、、
【松】
値が高騰する!と噂されていたアレンジ松は昨年より1割増しくらいに落ち着き、
荷数もそこそこにあり、激しい取り合い(?!)になることもありませんでした。
定番の若松、根引き松、からげ松も価格は1割増し程度。
荷数はやはり少なめでしたが、品質もよく、仕入れに困ることはなし
但し、装飾系の大振り松類は劇的に少なく
コロナ禍で装飾関係が滞っている?できない?という周知の現実
私自身も花装飾関係の仕事が殆ど行えていないので
今回、大振りの松は仕入れる予定はありませんでした。
総じていえば、後日も松は場内で購入できていたので
入荷が少ないことを案じるよりも
買出人の方が少なかったから荷薄でも余ってしまった...、そんな松事情でした。
【千両】
実付が悪い!と噂されていたので覚悟してましたが
思っていた以上に実付は良かったです(^^)
葉焼けも少なく、使用可能な品でしたが
やはり上位等級の荷が激減。
3等クラスが多く売られており、また買出人もそれらを手にしていたので
やはり装飾関係仕様でないことは明らか
全体的に荷薄だったので、松ほど余らず後日購入は難しい状況。
つまり、ギリギリの入荷数で全て捌けてしまった、という印象でした。
価格は昨年より1割増し程度。
高値を覚悟していたので少し安堵...、そんな千両事情でした。
松と千両から見られる今年の動向は
コロナ禍の影響を受けている花業界そのもの
特に花装飾関係の落ち込みは危機的です。
花はサービス業を外側から支える部隊なだけに
エンターテイメント関係や飲食関係が良好に動かなければ
それらの負を真面に受けてしまいます・・・。
でもだからこそ、このピンチをチャンスに!と
皆が前を向こうとしていることは
場内を歩いていてヒシヒシ感じます。
この状況だからこそできること
自分の総力を試されているような
そんな現実
新たなる挑み?
現状を維持?
私はその2つの道をどちらと選ばず
両方進めていきます
先ずはお正月花を完全完走で終わらせること
ですね(^^)
おしまい
買出人⇒仲卸で仕入れる人のこと