朝鮮時代後期の井戸手盃です。
灰色味を帯びた釉薬には、細やかな貫入が縦横無尽に走り、趣のある景色を織りなしています。
見込みは、ほのかに薄紅色を現し、渦潮のような力強い轆轤目(ろくろめ)も印象的です。
高台内には、生命の息吹きを感じる見事な梅花皮(かいらぎ)が生じています。
見る角度により多彩な表情を見せ、眼を楽しませてくれる器です。
肌もしっとりとして艶やかに育っており、手にした時のわずかな重みが、存在感とともに心地よさを伝えてきます。
ぽってりとした口辺の形状により口当たりも優しく、美味しくお酒が頂ける盃です。
酒の友として長く、そっと寄り添ってくれそうです。
花地蔵のサイトとfufufufuのサイトに掲載中ですので詳細をご覧ください。
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