HANAIプロダクションのBLOG

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HANAIプロダクションのスタッフからの手話関連のBLOGです。

     8月29日(金)  

こんばんは、スタッフの西島です。

今日の【NA】入門クラスは、今まで覚えた単語を使って「日本手話でのやり取り」を学んでいきました。

イルカ
親指は背びれを、他の4指は輪郭を示しているので、親指以外は閉じます。
指は閉じても開けても、どっちでもOKのものもあれば、しっかりと守らないと違和感があったり、意味が違ってしまうものもありますね。
「指、開ける、首を振る。指、閉じる、頷く」
相手が間違えていたら、指摘し合うのも大切です。

また、分からなくて相手に質問する時も、闇雲に聞くのではなく、具体的に聞く事や、聞かれたことに適切に答えるのも大切です。

Aさん イルカ(の単語)、わかる?
Bさん ううん(知らない)、…(動き的に泳いでる感じだよね?魚かな?)釣りしたら釣れる?
Aさん 輪っかをくぐる

この場合、Aさんは「輪っかをくぐる」と、突然イルカの特徴を伝えるよりも「釣らないよ、大きい」と返答した方が自然なやり取りですね。




     8月30日(土)  

【NA】入門クラスは、前回の続きからスタートしました。

高い、低い等、対義語を学んでいきました。

  • 金持ち、貧乏
  • 広い、狭い
  • 深い、浅い
  • 硬い、柔らかい
  • 厚い、薄い

日本語での話し言葉通りに手話単語を当てはめると、日本手話では通じない事もあり、ズレの原因になります。

友達と深い仲→「深い」の単語ではなく、固く手を握る。

深い傷→どんなに酷くても、「地下まで届きそうな傷」には違和感があります。

「大きい」道路と日本語では言いますが、3車線だと「大きい」。路肩に駐車スペースがある様な道は「広い」。

今までの対義語を使って、例文を作っていきました。

背が高くて強い人が好き
「強い」とは?
喧嘩が強いのか?身体が頑丈なのか?心が強いのか?
一つの単語だけでは細かく伝わらず、補足が必要になりました。

プリンは固めの方が好き
「固い」の単語よりも、プリンの単語の表現の仕方で語彙を広げていきました。


【NA】初級クラスは、日本語対応手話と日本手話の違いでした。

対応手話だと「耳、タコができる」→日本手話なら「何回も何回も言われる」

対応手話だと「腕が良い」→日本手話なら「上手」

他にも「道が悪い」「天気が良い」等、「良い悪い」の単語では伝わりにくい日本手話を出していきました。

花井講師は、「対応手話だとこうで、日本手話ならこう」というレッスンは、本当はオススメしないレッスン方法だと話します。
日本語が頭に浮かんでしまう手話学習者は、日本語を頭から切り離す事が大切です。

CLの様に「日本語を伝えようとせず、映像をそのまま伝える」練習もしていきました。

  • 車が水溜りをハネて泥水を被った
  • 着陸、離陸
  • 土砂崩れ

目の前の空間だけで、「どこから、どんなふうに、どうやって」が詳しく繰り広げられる花井講師のCLは必見でした。

今日もお疲れ様でした。

 

 

     8月19日(火)  

こんばんは、スタッフの西島です。

今日の【コミュニケーション】基礎クラスは、成功、突破、失敗、無理を頷きや首振りも交えて考えていきました。

 

東大に受かった!

(東大、挑戦、頷き、突破)

あの人、お化け屋敷ダメみたいだよ
(指さし、お化け、無理)
これだけだと、怖くてダメなのか?用があって行けないのか?わかりません。表情もつけて区別をつけます。

他にも、手話学習者は「明日の天気は?(明日、天気、何?)」と聞くのに対して、ろう者は「明日、晴れる?(明日、晴れ?)」だったり、日本語に頼らない自然なやり取りにも触れました。

口話に頼らない日本手話は、ろう者にはストレスフリーのコミュニケーション。
分かりやすく、ズレにくいやり取りを学んでいきました。

今日もお疲れ様でした。


     8月22日(金)  

今日の【NA】入門クラスは、イメージからスタートです。

今まで覚えた単語の中から答えていきます。

  • 家、香ってくる→カレー
  • 段々→サンドウィッチ
  • 祭り→焼きそば
  • 相手に向かって「5人」と言う→レストラン
  • 長い棒を握って(ピザ釜に)入れる→イタリア
  • 兵隊帽→イギリス

日本語の単語を覚えるのではなく、見たままを絵で描いて覚える様にアドバイスがありました。

ワニ
単語を知らない生徒さんに説明しますが、説明している人は、手をしっかり伸ばしているのに対して、説明を受けている生徒さんは肘を曲げているので「カバ」と思っている様です。

ちょっとした動きで違う単語に伝わってしまいます。
曖昧に手を動かすのではなく、きちんと表現するのも心掛けましょう。



     8月23日(土)  

【NA】入門クラスは、イメージからスタートしました。

手話単語を使わずに身振り手振りでイメージした事を伝えていきます。

棒の様な物がぶら下がってる、その先に箱、その箱は上に線の様な物があります。

食べ物?と質問され、首を振ります。

砂利道を歩く

答えは「神社」でした。

棒の様な物は「しめ縄」。「縄」の形状をプラスするだけでグッと分かりやすくなります。
箱は「賽銭箱」でした。

砂利道、しめ縄、賽銭箱
説明するには、どこを起点にして表現するかが重要です。
いたずらにカメラアングルが変わるように起点が変わるとわかりにくいですね。
また、「その先に」の位置も指さしの仕方で距離が変わるので注意が必要です。

レッスンは「質問力」もポイントです。
闇雲に「〇〇?」と聞くよりも、目星をつけて質問すると近づきますね。

今日もお疲れ様でした。

 

 

     8月11日(月)  

こんばんは、スタッフの西島です。

今日の【NA】入門クラスは、東京23区からスタートです。

大田区や世田谷区等、地図のCLを学んでいきました。

CLは、深い会話をする時には必須です。

レッスン中の雑談で「みなとみらいの花火の火事」の話題が出ました。
「横浜、花火、船、火、やめる」
と単語を並べると、他の生徒さんは分からなかったり、『へえ』と薄い反応。
花井講師が質問し、話を整理して
「どこで、どう火事があったのか」をCLで表現しました。

『打ち上げのための船に火がつき、大きい火事になってしまい、花火大会が中止だった』
生徒さんは
『ああ、火事あったよね!その話しか!』
『そんなに大きい火事だったの?知らなかった』
『横浜の花火大会、船からの打ち上げだけが中止と思ってた』
と詳細が伝わり、ズレや違いを修正していきました。

手話はCLをうまく表現する力が重要です。
それがあると詳しく伝える事ができ、見たらすぐにわかりますね。

後半は「困る」をテーマに話していきました。

日本語で伝えようとせず、イメージで思い浮かべた情景を表す事が大切ですね。


     8月12日(火)  

【コミュニケーション】基礎クラスは、日本語対応手話と日本手話の違いです。

日本手話は「てにをは」をNMMや表情、頷きや首振りで担うので、「息子、手を焼く」と単語だけで表現すると「息子に手を焼いている」のか「息子の手を焼いている」のか不明瞭です。

花井先生から「警察官がろう者だったら(息子の手を焼いた傷害罪で)捕まっちゃうよ」と。

「〇〇に」なのか?「〇〇を」なのか?は、間違えてしまうと全く違う解釈になります。

同じ解釈にするためには、イメージやCLで「見たまま」を伝えていく事が大切です。

CLの練習もしていきました。

・山の中を昇るロープウェイ
・飛行機の飛び方
・バスケのゴール
・大雨による浸水
 
・中国のエスカレーターの事故
花井先生がCLで表現すると、詳細がリアルに伝わり、悲鳴が上がるほどでした。


     8月13日(水)  

【NA】入門クラス14時〜は、先週までの続きからスタート。

ズボン、エアコン、ワニ

指の開き方や曲げ方が一つ一つ違います。
違う事で「ズボンの真っ直ぐさ」「エアコンの風」「ワニの歯」を表現できるので、適当にしないように注意しましょう。

続きは、
かわいい、綺麗、凄い、つまらない、楽しい、面白い、ビックリ、集中、汚い、恥ずかしい

最後は表情だけで表現して、それが「どの感情か?」を当てていきました。

今日もお疲れ様でした。