千畳敷駅の氷柱を観た帰りは、岩木山周辺の雪道を避けて、鯵ヶ沢から一部開通の津軽道を走り、県道31号線経由で帰宅しました。
途中、鬼沢地区の鬼神社に参拝です。
旧正月に開催された伝統行事「鬼神社しめ縄奉納裸参り」の時とは違って、誰一人いない静かな空間でした。
 
鬼神伝説
むかし、弥十郎という農民が、岩木山中の赤倉で鬼と親しくなり、よく相撲を取って遊んでいた。鬼は自分のことを『誰にも言わないように。』と弥十郎と約束を交わしていた。ある時、弥十郎は水田を拓いたが、すぐ水がかれてしまうので困っていた。その話を聞いた鬼は赤倉沢上流のカレイ沢から堰きを作って水を引いてくれた。村人はこれを喜び、この堰を鬼神堰とかさかさ堰とよび、鬼に感謝した。ところが、弥十郎の妻が約束を破り、鬼を一目見ようとしたために、鬼は堰を作るときに使った鍬とミノ笠を置いて去り、2度と姿を見せなくなった。弥十郎がそれを持ち帰り、祀ったのが鬼神社の始まりである。  鬼沢には他に、《鬼の腰掛け柏》や《鬼の土俵》など鬼伝説縁の場所がある。そのため、鬼沢の住人は今でも節分の日に豆をまかない・端午の節句にヨモギや菖蒲を屋根にのせないことを習慣にしている家庭が多い。鬼沢では、鬼が神様なのである。 鬼の正体には、田村麻呂に追われ岩木山麓に隠れ住んだ落武者であるとか、卓越した製鉄技術、潅漑技術を持っていることなどから、大陸から漂着した渡来人ではないか、という説もあるが、定かではない。(弘前市HPより抜粋)
 
 
 
第一鳥居は高過ぎてしめ縄はかけられないそうです
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第二鳥居に裸参りで奉納したしめ縄がかけられています。
左側雪の上のしめ縄は昨年の物
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伝統行事を終えた神社境内は静かに佇んでいました
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鬼神社拝殿の扁額と鬼神伝説に因む大きな農具
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津軽道を降りて直ぐの当日の岩木山
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鬼神社は年に何度か参拝します。
花の咲く時期には近くの山にも観察に行く予定です。
 
 
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