ニリンソウ(二輪草)は、今が旬の山野草ですが、思い出の山野草・高山植物シリーズとして掲載させていただきました。ご笑覧ください。
ニリンソウ(二輪草)はキンポウゲ科の多年草です。深く裂けた根生葉を持ち、茎に輪生する3枚の葉には、サンリンソウの様な葉柄がありません。花期は3~6月、普通は白い萼片をもつ径2cmほどの花をつけますが、時々ピンクや薄緑色の個体も観られます。和名のように、多くの株は2輪ずつ花茎を伸ばしますが、1輪や3輪の株も観られます。根茎で増えるので群落を構成する事が多い種です。北海道、本州、四国、九州に広く分布。湿っぽい山地の林床や周辺部に自生します。若い葉は山菜として利用されますが、猛毒のトリカブトと若葉がよく似ているので誤食されることがあります。前述のとおり白い萼裂片がほとんどですが、赤や緑系の株も稀に観られるので、興味深い山野草です。
ニリンソウ(二輪草)の群生
萼裂片は普通は白色です
花名は二輪草ですが、白色以外の株も観られます。






