八幡平のアスピーテラインに入り、しばらく山の中を走り、大沼のほとりに着きました。
八幡平ビジターセンターがあります。
今咲いている花と場所を確認して、大沼散策へ。
まずは、ミズバショウ。
まだ少し残っていました。
エゾノリュウキンカ(たぶん)。
静かです。
レンゲツツジ。
カッコー カッコー カッコー……ず~っと鳴いています。
街の横断歩道でいつも聞く音なので、つい聞き流しちゃいますが、ここは本物!
これは、ワタスゲが出てきたところじゃないかと思います。
まだ綿毛がポワポワ出てなくて、丸く固まってた。
オオカメノキ。
ミツガシワ。
小さな花ですが、よく見ると白い細かい毛みたいなのがいっぱい出ています。
大沼一周、ゆっくり周れました。
急に、雨がパラパラ落ちてきました。
小雨の中を車に戻り、ちょっとだけ進んで、後生掛温泉へ。
近づくと、すでにイオウの匂い、湯けむりがモウモウ。
後生掛温泉は、山の中の一軒宿でした。
宿の前にも、ミズバショウやリュウキンカが咲いていました。
この宿に泊まるのも魅力的なのですが、今回はお散歩のみ。
宿の奥に続く、後生掛自然研究路へ。
広大な場所のそこらじゅうから、湯けむりが立ち上り、硫黄の匂いに包まれています。
雲仙の温泉にあった「地獄めぐり」とおんなじだ…と思って歩き始めたのですが、雲仙の遊歩道よりさらにスケールが大きかった。
途中に通行止め区間があるのですが、そこを除いても1時間ほどかかる広大さです。
あちこちから、ボコボコと高温のお湯が噴き出してます。
紺屋地獄。紺屋さんが染料を煮ているみたいだから、ということです。
湯温は94℃(後生掛の他の場所もそれぞれみな、90℃超えの熱湯でした)。
ボチャン、ボチャン…と噴き出す泥(噴泥)。
(カランカランと聞こえるのは、熊鈴の音。いつ熊に出会ってもおかしくないような、ひっそりとした場所でしたので…)
大湯沼。
沼っていっても水じゃなく、全体が、噴気孔や噴泥でできてる感じです。
こんな中をず~っと歩いていく。スケール感がすごいです。
大泥火山。(名前もすごい)
「泥火山」が8つ、連なっているからこの名前。
泥火山とは、地下の粘土質が硫気ガスで吹き上げられて山になってるもの。
泥の厚みは8m(!)
こういうのを、マッドポットというそうです。
後生掛温泉を出て、八幡平の上へとさらにアスピーテラインを登りました。
が、だんだんガスが出てきてしまいました。
ドラゴンアイを見たかったのですが、山頂付近は風雨も強まり、視界も利かず。
今日は、ドラゴンアイは断念。明日チャレンジすることに。
山頂を越えて、岩手県に入り、八幡平スキー場方面へと下りました。
青空と虹が出てきました。
もう少し下って「焼走り溶岩流」という所へ来ました。
1732年、岩手山が大噴火した時の溶岩流が、一面に広がっています。
溶岩を少しどけて、一応道がついてるのですが、ゴロゴロして、すごく歩きにくい。
おまけに、風雨強まり、カッパを着て歩きました。
なのに、陽ざしは強く照りつけて…どんな天気なんだ!
見渡す限りの溶岩…それだけでも非日常的な光景。加えて、雨と風と青空と虹。
四方八方、どっちを見てもこんな風景。
いったいどこに来ちゃったんだろう?という気分。
だいたい、溶岩が流れてきてから300年近く経っているのに、なんで植物がない??
たまに、こうして松が生えてる程度。
あと植物は、溶岩の上の白っぽい苔くらい。
本当に不思議です。溶岩が積もった厚みは、10mにもなるそうです。
霧の向こうに、この溶岩をもたらした岩手山が、かすかに見えました。
焼走り溶岩流からは、岩手山への登山道もついています。
溶岩流の中を歩く道は約1㎞だったのですが、風雨の強さと足元の歩きにくさで、なかなか大変でした。
しかし珍しい場所だったなー。
この日は、八幡平スキー場にある八幡平マウンテンホテルに泊まりました。
明日、もう一度ドラゴンアイへと行ってみます。