所用で豊橋へ。

豊橋駅前には、スペースシャトルが飛んでいました。

(スペースシャトルって、最近その名を聞かなくなりましたねー。すっかり過去のもの。)

ブラックサンダーのラッピングをした路面電車も走っていました。

 

空き時間に、駅前から豊橋鉄道バスに乗って

葦毛(いもう)湿原ってところへ行ってみました。

 

葦毛湿原バス停で降りて少し歩くのですが、何の案内もなくて少し迷いました。

ポツポツと民家のある場所から、少し砂利道を歩いていくと、湿原に出ました。

写真にすると山の中の湿原っぽいですが、さほど民家とも離れていません。

 

この湿原は、泥炭層の上に生成されたものではなく、水を通しにくい地層の上に山からの水が流れてできているそうです。

ところどころ水が流れています。でも、大きな木が生えて、草地となっている部分も多い(回復のための取り組みも行われているようですが)。

あまり花もありませんでした。

 

別の日は、豊橋駅に隣接する新豊橋駅から、豊橋鉄道・渥美線に乗りました。

電車とバスを乗り継いで、伊良湖岬へ行きます。

 

菖蒲の絵が描かれた列車が停まっていました。

 

乗ったのはこちら。こっちは、菊の絵が描かれていました。

途中行き違う列車にもそれぞれ、バラ、ききょう、ひまわり…と様々な花が描かれていました。なんと10種類もあるそうです。

メジャーな花々に交じって「シデコブシ」もラインナップに含まれています。

 

シデコブシって、東海地方にしかないそうで、田原周辺にいくつか、自生地があるらしいです。そんなに珍しい花とは知らなかった。

 

電車は、渥美半島の農村部を走っていきます。

 

メロンやトマトのハウス。ひょっとしたら電照菊かも。

 

麦畑。

 

むこうに小高い山。あそこが田原?

 

ゴトゴト揺られて40分ほど。終点の田原に着きました。

 

三河田原駅は、モダンな駅舎でした。

 

駅前ロータリーから。

細長い渥美半島ですが、意外に小高い山がたくさんあります。

 

田原駅前から、今度はバス。1時間ほど乗っていきます。

田原の市街を抜け、農村部を走り、一時、半島北側の海沿いに出ました。

晴れてたら、三河湾と向こうの蒲郡あたりの景色がきれいだっただろうな~。

 

「シデコブシ自生地」の看板を見つけました。

 

「デカメロン」も見つけた…

 

渥美半島のさきっぽ、伊良湖岬に到着。

岬の手前には、伊勢湾フェリーの港と、道の駅があります。

(これは後から、丘の上から撮ったもの)

 

そして、こちらが伊良湖岬の先っぽのほう。

山の上に塔みたいなのがありますが、灯台ではなさそう。

 

岬へと歩いていきます。誰かいました。

糟谷磯丸。伊良湖出身の、江戸時代の歌人だそうです。

無学だが歌を詠むようになり、特に「まじない歌」…「磯丸に歌を詠んでもらうと願いがかなう」というのが人気だったそうです。

 

その歌の歌碑が、遊歩道に沿っていくつも、ありました。

王朝風の和歌ってかんじでした。

 

歩き始めは岬の北海岸。見えるのは、知多半島方面。

左が師崎や河和。右には日間賀島と篠島が重なって見えます。

河和の港の近くにあったタワーマンションもうっすら、見えます。

 

鳥羽から来た、伊勢湾フェリー。

 

岬のさきっぽに来ると、西側、鳥羽のほうが見えます。

すぐそこに神島。奥に答志島と菅島、そして鳥羽。

神島の近さにびっくりしました。

神島は三重県だけど、鳥羽からより、伊良湖岬からのほうが近いんだ!

 

伊良湖岬灯台。かわいらしい灯台でした。

 

灯台と神島。

神島に行ってみたくなりますね…得意な人はら泳いでも行ける?

 

伊勢湾に突き出した伊良湖岬は、鷹やアサギマダラの渡りの中継地だそうです。

 

岬をぐるっと回って、今度は南海岸、太平洋側に出ました。

ここが恋路ヶ浜。

名も知らぬ遠き島から流れ来た椰子の実を探して、歩いていきます♪

 

行く手に見える丘の上のホテルは、前はビューホテルだったけれど、今は「伊良湖オーシャンリゾート」になってました(泊まったことはないが)。

 

ホテルの下の海岸には、洞門が見えています。

「日出の石門」というそうです。

 

恋路ヶ浜は砂浜の中に、ゴツゴツした岩も点在しています。

 

沖には、漁船がたくさん。

 

伊良湖岬と神島との間は、航路になっていました。

名古屋港へ向かうタンカーかもしれません。

 

恋路ヶ浜をず~っと、歩く。日出の石門が、近づきました。

 

とうとう砂浜が終わって、岩場になりました。

日出の石門まで、岸を歩いては行けなかった…

一度高台に登ってから、海岸に降りないとダメみたい。

 

岩場には海藻。椰子の実は見つからず。

 

恋路ヶ浜をまた戻りました。

お決まりの鐘。

このあたりは食堂も連なり、名物の大あさり定食とか出していました。

 

岬の上にポッコリとある丘に登ってみました。

南国らしい木々に包まれた道ですが、静かではない。

伊良湖岬沖を通る漁船のエンジン音が鳴り響いています。交通量の多い海です。

 

さきほどから目立っていた、山の上の塔。

「伊勢湾海上交通センター」でした。

塔からは眺めがすごく良さそうですが、中には入れません。

(一般公開する日もあるみたいです)

 

道の駅とフェリーターミナルが見えるところまで降りてきました。

 

道の駅・クリスタルポルト。

田原は花卉栽培もさかんで、これは今月の鉢物、カーネーション。

毎月毎月、鉢物は何種類も替わるようです。

 

道の駅の食堂で大あさりを食べよう!と思ってやってきたのですが…

ここのメニューには、大あさりがない(涙)

 

やむなく食べた、あおさそば。

これはこれでいいんだけどさ。

なんで道の駅の食堂に、ご当地グルメがないんだ……

 

まあ、大あさりって「食堂で食べるモノ」じゃなくて、海水浴場の屋台で買って、水着のまま砂浜に座って食べるイメージだけど。

 

帰りのバスの時間まで、フェリーターミナルをぶらぶら。

 

鳥羽行き。さっき着いたフェリーはもう折り返して出航していました。

 

神島行きの船を発見。伊良湖からも行けるんだ!

いつか行ってみたいなあ。

 

「あさりせんべい」をお土産に、帰りのバスに乗りました。