高知に来るのは2回目です。

 

夜、高知空港に入ってバスで高知駅へ。

駅前のJRクレメントイン高知。窓の前を土讃線の列車が走ります。

 

ホテルには、高知の特産品は民芸品などが紹介してありました。

「ふらふ」。端午の節句に、こいのぼりと一緒に揚げるそうです。

 

土佐和紙のランプシェード。

 

よさこい祭りの鳴子。隣にあるのは、可杯(べくはい)。

穴が開いてて指でふさいで酒を入れたり、底が尖ってたりで「中の酒を飲み干すまでは下に置けない」という杯。

ホラ飲め~、飲め~と、ちょっとアルハラっぽい(笑)。

 

ホテルの朝ご飯、ここはバイキングでなく、選べる定食でした。

迷わず「藁焼きタタキ定食」。

定食スタイルの朝食も、落ち着いて食べることができて、いいものです。

 

この日の高知はパラパラと雨が降っていましたが、ボワ~っと暖かい。

高知城へと出かけます。

おはようございます。

 

キミたちも、おはよう。

 

見上げるようなヤシの街路樹に、南国に来たなあ~と感じます。

ワシントンヤシという種類だそうです。

 

 

はりまや橋の近くで、日曜市をやっていました。

雨でいつもよりお店が少なめ、ということでしたが、お店はたくさん、人もいっぱい、にぎやかです。

この日曜市は、300年ほど前から続く、日本最大の街路市なんだそうです。

 

大きなフェニックスの下、屋台が続きます。

 

野菜、果物、海産物、土産物など、いろんなものを売っています。

果物、特に文旦が目立ちました。

こんなにいっぱいは食べられないので、ばら売りで一個だけ、買いました。

後で食べましたが、美味しかったです。

 

こんにゃくを売っているお店も目立ちました。手作りのハンドボール大のこんにゃくや、こんにゃく芋そのものも。

 

この屋台で売ってるのは「はしまき」??

お好み焼きみたいなものが、巻いて割りばしに刺してありました。

(初めて見たけれど、関西ではよくあるものらしい)

 

歩いているうちに、ひろめ市場までやってきました。

高知城も、もうすぐです。

 

お城に近づくと、盆栽や植木鉢の店が増えてきました。

 

屋台でないのですが、刃物と日本刀のお店も並んでいました。

 

日曜市が尽きたところは、もう高知城の下。

高知城は、現存天守のひとつ。初めて中に入ります。

 

追手門。当時のまま残る建物です。

 

追手門のわきの石垣。

 

大きな石には、積んだ時の刻印が見えます。これは「シ」

 

追手門を入ると、板垣退助像。

 

石垣から突き出した樋、「石樋」。

雨が多い高知で、石垣を守るため、樋を長く伸ばして排水しているそうです。

 

上から見た石樋。

 

石垣が連なります。

高知城の石垣を積んだのは、滋賀の穴太衆だそうです。

 

野面積みが多いなか、ところどころ打ち込みハギが混じります。

 

三の丸に来ました。

この日は、高知で桜の開花宣言がされた直後です。

ここに、高知の桜の開花宣言をする基準樹があるということなので、探してみます。

 

「石垣の石は抜かないでください」って、そんなことする人いるんだ…?!

 

三の丸は、今は木々だけで、当時の建物も何もありません。

 

桜が咲いています!

でもこれは基準樹ではないみたい…結局、基準樹は見つけられませんでした。

 

三の丸で発掘された水路跡。石を外すと樋が現れるそうです。

先ほどの石樋といい、排水に工夫を重ねています。

それだけ雨が多い土地でもありますね。

 

 

三の丸から二の丸へと上がり、本丸へ。

高知城の本丸御殿への入り口。

 

中に入ると、ここは納戸蔵。

いかにも質素な造りです。

 

一度外へ出て、ここからいよいよ本丸御殿へ。

天守閣と本丸御殿が両方残っているのは、高知城だけなんだそうです。

 

御殿の中。土佐の荒波を表現した、波の形の欄間。

 

上段の間をのぞみます。

 

本丸御殿から天守閣には、直接つながりました。

(いつの間にかお城に入ってて、面食らった)

 

天守1階には、ミニチュアの展示。

 

上がってきて、破風の間の石打棚。これ姫路城にもあった~

 

破風の上の鯱。胸びれ・尾びれが立派です。

 

最上階に着きました。

望楼型の天守なので、最上階は三間のみ、小さなフロアです。

でも、格天井。

 

そして、高欄の廻り縁の床はなんと、漆塗り。

今も黒々と光っていました。

漆なんて戸外の装飾には向かないけど、装飾として贅沢に使ってあるのですねー。

戦うためのお城として造ってあるけれど、装飾も欠かさず、豪華な天守最上階でした。

 

天守から降りてきました。黒鉄門。

 

お堀。当時のお堀よりずっと小さくなっちゃってますが。

大きくはないけど、見どころいっぱいの高知城でした。

 

路面電車が東西に走る通りに出ました。

高知の町は、京都のように碁盤の目に道路が走っていてわかりやすいです。

 

道路をそのまま西へと歩くと、ビルの間に、坂本龍馬誕生の地の碑。


この碑から1本南に入ると、道の中に水路を通してある形式の、古くからの街道。

坂本龍馬もこの街道を往来したに違いありません。

 

この街道筋にがあるのが「龍馬の生まれたまち記念館」。

龍馬についてだけでなく、江戸時代の城下町の様子などが詳しく紹介されていました。

 

 

ずいぶん西へ歩いてきたので、路面電車で東へ戻ります。

(高知城のコインロッカーに荷物を預けてきたので、戻る必要あり)

 

上町1丁目の電停。

豪快に描いてあるのは西原理恵子さんの作品。高知市出身なんですねー。

「生誕地ながやけどわりと地味ながよ 石碑があるだけで けんどここできたえちょいたら はりまや橋でショックうけんで」

その通りです!

 

ごめん行きがやってきました。

正確には終点の電停名は「御免町」。

わざわざひらがなで「ごめん」とだけ書いてあるのは、受けねらい??

 

2両編成の新しめの車両でした。

 

高知城前で降りたら、また西原さん。

「日曜市でこじゃんとおいしいもん買うて 食べて飲んで 高知城歴史博物館でちょっとだけかしこうなって 次の日全部忘れちゃうで」

 

(その通り、全部忘れると思いますが!)お堀端に建つ、高知城歴史博物館へ。

 

カツオ料理を載せる、カツオの形の皿。江戸時代のもの。

 

土佐藩の藩窯、尾戸焼の茶碗や水差し。

 

いろいろ見てまわって、博物館のカフェでちょっと休憩。

龍馬のウインナーコーヒー。

おやつに、ミレーのビスケットがついています。

ミレーって、高知のものだったんですね、知らなかった。

 

仁淀の清流ブルークリームソーダ。

ゆっくりできました。

(混んでて、なかなか頼んだものが出てこなかった…)

 

 

博物館は、高知城と公園を見下ろすことができる、いい場所にあります。

 

公園では牧野博士のイベントをやっていて、お菓子をもらいました。

ポップコーンなんですが、パステルカラーに染められ、ほんのりと甘くてやさしい味。

これも高知のお菓子で、「花きび」というそうです。

 

高知城前の電停から、また路面電車に乗って、西へ。