2008.8

 

夕方、羽田を出て

 

夜、帯広空港に到着しました。

帯広市街へ向かうバスの窓から見えるのは、真っ暗な闇。

「昼間、ここはどんな風景なんだろう…」と思いながら乗っていました。

 

帯広駅に近いホテルに到着して、荷物を置いてからお散歩に出ました。

駅前は屋台村になっていて、とても賑やか。

この夜の帯広は、外で飲むにも快適な気候でした。

 

泊まった東急イン。

 

帯広駅。鉄道には乗りませんが…。

帯広駅のそばにある六花亭の本店に行って、チョコを買いました。

 

帯広からレンタカーで、北へ。

広大な畑を区切る林。このあたりならではの風景。

……快調に走っていましたら、スピード違反でつかまってしまいました(涙)。

反則場所は「士幌町中士幌」と書いてありました。

 

そんなことがありつつも、上士幌町の鉄道資料館に到着。

1987年に廃線となった、旧国鉄士幌線の糠平駅跡にあります。

 

旧客車が展示してあったりします。

 

ここでは「ひがし大雪高原鉄道」として、線路の上を足漕ぎトロッコで走ることができます。

「旧国鉄士幌線跡に復元した延長662m(片道)の路線を足こぎトロッコで走ります。1往復約20分のゆったりとしたエコトリップです」とホームページにあります。

士幌線の線路そのままではなくて、一度撤去された場所にもう一度線路を引き直して、足漕ぎトロッコを走らせています。

地元の人たちがNPOを作って事業を行っているようです。

 

これは一人乗り。大人数で乗れるのとか、いろいろな種類のトロッコがありました。

 

静かな森の中をトコトコと走っていくのは、とても気持ちいい。

 

終点まで行ったら、折り返して戻ってきました。

(その後、2019年度でこのトロッコは営業終了してしまったようです…残念)

 

トロッコを楽しんだ場所は、糠平湖の入り口。

ここから、糠平湖(音更川)のほとりを北上し、旧士幌線に架かっていたタウシュベツ川橋梁へと向かいます。

 

旧士幌線に架かってた橋梁は、有名なタウシュベツ川橋梁だけでなく、糠平湖周辺に34も現存。

道路からも、いくつも見ることができます。

三の沢橋梁。

 

このあたりから見える、糠平湖。

 

これらの橋梁は、線路の付け替えに伴い解体される運命だったのが、地元の保存運動により上士幌町が取得。

今は「ひがし大雪アーチ橋友の会」という団体が保存のために活動していて、さきほと行った「ひがし大雪高原鉄道」も、その活動のひとつでした。

 

 

はるかかなたに、タウシュベツ川橋梁が見えてきました!!

 

タウシュベツ川橋梁について、うぃきさんより。

元々は、日本国有鉄道士幌線(1987年(昭和62年)廃線)が1939年(昭和14年)に十勝三股駅まで開通した際に、音更川の支流であるタウシュベツ川に架けられた橋である。1955年(昭和30年)に、水力発電用人造ダム湖である糠平ダムが建設され、橋梁周辺が湖底に沈むことになったため、士幌線は湖を避けるように新線が建設され、切り替えられた。その際に、橋梁上の線路は撤去されたものの、橋梁自体は湖の中に残されることとなり、現在までその姿を留めている。
 

タウシュベツ川橋梁の近くの駐車場に車を停め、あとは森の中を歩いていきました。

この森の中の道も、橋梁から続く線路が通っていた跡地です。

 

しばらく歩くと、橋梁に着きました。

糠平湖はダム湖ですので、季節により水位は大きく変化。

11月から姿を見せ、6月からは沈み始め、10月にはすっかり沈んで見えなくなるそうです。

そのため「幻の橋」と呼ばれていますが、この時はい感じに見えています。

 

冬の間は厚い氷によって表面が削られるため、かなり痛んでいます。

上を歩くことはできません。

 

アーチの連続が美しい。

技術者たちは建設費を下げることだけを考えていたのではなかった。大雪山国立公園内を走る鉄道と周辺環境との調和を目指してアーチのデザインを選択したのである。当時の技術者たちの先駆性に頭の下がる思いである。(ひがし大雪アーチ橋友の会サイトより)

 

いずれ朽ち果てて崩落していく運命なのかもしれませんが、それを含めて人を惹きつけるものがあります。

(この時はいつでも橋梁まで行くことができましたが、その後は事前予約制になっているようです。国道から入っていく道が狭いダートで、どんどん車が入ると大混乱になるであろうことは、予測つきます)

 

 

タウシュベツ川橋梁を出てからは、少し帯広のほうへ戻ってから西のへ入り、然別湖へ。

 

 

かわいい遊覧船に乗りました。

 

湖を一周して戻ってきます。

 

 

ちょっと肌寒くなってきました。

冬はすごく寒くなる場所ですもんね…。

 

然別湖から、少し南へ行った場所、扇ヶ原展望台。

 

眼下に十勝平野が一望できます。

 

広大な風景です。

 

さらに十勝平野の端っこを西へと進みます。

延々と道に沿って続く防雪柵。

 

十勝と石狩の境の峠、狩勝峠。

 

 

 

先ほどの扇ヶ原は平野の眺望でしたが、こちらは山が連なっています。

いずれにしても北海道らしい雄大な眺め。

 

この日は、さらに西へと進み、トマム泊。

 

次の日、ホテルからの眺め。

 

向こうはスキー場。

 

トマムから、この日ははるばると大雪山旭岳へと向かいます。

途中、富良野を通ります。

休憩がてら立ち寄った、彩香の里。

 

広大な敷地に咲く花々。

 

向こうは十勝岳。

 

山との間に、富良野の町がひろがります。

 

 

 

広々して、美しいところでした。

 

さらに盆地を北上し、美瑛を経て西に入り、大雪山旭岳のロープウエイへ。

 

登ってきて、「姿見駅」に到着。

山頂は、一周1時間ほどのお散歩コースになっています。

 

もくもくと水蒸気。

 

高山植物がたくさん咲いていました。

 

 

一帯には小さな池が、いくつもあります。

 

 

 

展望台から。池が二つ並ぶなかに、道がついています。

 

 

 

トンボ。

 

いちばん大きな池、姿見の池。

 

 

再びロープウエイに乗って、山を降りてきました。

ふもとのお散歩コースも歩いてみます。

 

なんかの実。

 

駐車場から見る、旭岳。

 

旭岳から、またはるばるとトマムまで戻ります。

山から美瑛・富良野のほうへと降りてきたところで、きれいな花が一面にひろがる所が見えてきました。

ここは何??と寄ってみたら「四季彩の丘」というガーデンでした。

 

今朝行った「彩香の里」と似ていますけど、どちらも素晴らしい。

広大な風景のなかを、トラクターで周遊しました。

 

 

夕方になりました。

四季彩の丘を出て、トマムに着くまでには真っ暗になってしまいました。途中で鹿が飛び出してきてビックリした。

 

 

次の朝。今日は旭川まで出て帰ります。

トマムから富良野に出るのに、「昨日と同じ道もなあ…」と思って、国道じゃなくて道道を通るルートにしてみたら…ずっとダート。

すごく時間かかってしまいました。

 

なんとか富良野に出て、富良野チーズ工房に寄りました。

 

富良野から北上、美瑛のどっかの牧場(忘れた)。

 

美瑛の丘の風景。

 

旭川に到着しました。

旭川といえば、旭山動物園。

今までめぐってきた場所とくらべると、人がいっぱいで、北海道にいる気がしない。

 

 

 

ドラム缶転がしてエサを探している。

 

 

旭山動物園、それなりに面白いけど、暑いのと人の多さでちょっと疲れました。

 

旭川市街地にやってきました。

北海道伝統美術工芸村。

 

優佳良織工芸館に入りました。

 

北海道の羊毛を使った織物。

いいんだけど高いんだよね~、と思いつつ。

白鳥をデザインした小さな小さなテーブルセンターを購入(今も冬になると飾っています)。

 

入っていませんが、国際染織美術館。

(その後、この工芸村の美術館群はいずれも閉館してしまいました)

 

今度は旭川中心部、石狩川のほとりに広がる常磐公園に来ました。

 

 

ここも広々とした公園です。

 

石狩川。

 

夕方の石狩川をお散歩。

この後、旭川ラーメンのお店で晩ごはん食べたりと、のんびりしているうち、時間がギリギリになってしまって焦りました。

レンタカー店の方がササっと手続きしてくれて助かりました…。