ちょっと前にも西沢渓谷来たよね、と思ってましたが、数えてみたら10年ぶりの訪問でした。

前回の時には山梨市からバスに乗ったのですが、今回は、塩山駅から山梨交通のバスでアプローチ。車両は、ごくふつうの路線バスでした。

 

塩山駅を出て、甲州市役所のそばを通ると、朝市をやってて賑わっていました。

 

甲州市中心部を抜けて北へ向かうと、向嶽寺、恵林寺、放光寺…と、前に塩山からのハイキングで訪れた寺々の前を通りました。

 

その後は笛吹川に沿って、秩父との県境・雁坂峠へと向かう国道を一路、バスは北へと向かいます。

 

でも一時国道を逸れました。ずいぶん奥へ進んで、乾徳山登山口に到着。

ここでバスを降りて乾徳山登山に向かう人もいました。

調べてみると、乾徳山は、西沢渓谷よりはずっと体力が必要なそうな山。山頂には、恵林寺の奥宮があるそうです。

 

バスは乾徳山登山口のバス停でUターンして、来た道を通って、国道に戻りました。

 

国道に戻ったと思ったら、また逸れた。路線バスはこういう所が楽しいです。

笛吹の湯。

地味な建物でした。地元の人に愛されていそう。

 

次は川浦温泉…というので、また国道を逸れるのかと思ったら、川浦温泉は国道沿いでした。

このあたりで、同時刻に山梨市駅を出た西沢渓谷行きの山梨市民バスに抜かれたり、再び抜いたり。

 

笛吹川にある広瀬ダムが見えてきました。ロックフィルダムです。

 

ダムの上、広瀬湖。

広瀬湖を過ぎるとすぐ、西沢渓谷に到着。

バスはここ終点ですが、道はこの先すぐ、秩父へと抜ける雁坂トンネルに入ります。

(前に、秩父側から雁坂トンネルの直前まで来たこと、思い出します。)

 

西沢渓谷を歩き始めます♪

 

二俣吊橋。

 

渓谷を進むと滝の連続。

 

それぞれ名前はついているけど、覚えられない。

 



 

西沢渓谷の岩は花崗岩。白っぽい岩なので、水がいっそうきれいに見えます。

 

時には水辺で手を濡らしたり。

からだ全体で水を感じたり(濡れた岩の上でうっかり滑りました…)。

 

滝を上から見下ろしたり。

 

ぶち模様の花崗岩の大岩を流れ落ちる滝。屋久島を思い出します。

 

通りにくい所には鎖がついています。

 

これだけ鎖がしっかりあったので、あまりポールを使わなかった。

 

七ツ釜五段の滝のいちばん下に到着。

ところが、大雨の被害で、七ツ釜五段の滝へと向かう道はこの先は通行止め。

滝の近くにはこれ以上近づけません。

西沢渓谷いちばんのハイライトなのに…

 

ここからは、迂回路を通ることになります。ジグザグの道。良くない予感…。

案の定、この迂回路、茂みの中の急坂で…手も使って這いつくばって、ヒェ~ッと言いつつ、ゆっくり登りました。

 

ようやく上のトロッコ道に出た。

七ツ釜五段の滝は、遠く上から見るだけです。

でも急坂の迂回路も、登ってみれば面白かった。

 

さらに奥まで行きます。

このあたり、大雨の被害からの復旧工事が行われています。

 

ハイキングコースの終点で、お昼にしました。

森の中にある、ナツツバキ。

皮が剥がれ落ちて白っぽく見える、屋久島で覚えた樹です。

 

お昼を食べて休憩したら、下ります。

写真左、頂上がギザギザしている山は鶏冠山(とさかやま)。

渓谷の所々から見えましたが、垂直に切り立っていて怖そう。

 

下りのトロッコ道も、屋久島を思い出します。

屋久島同様、木材を運び出した森林鉄道の跡です。

 

斜面を切り、

 

切り通しを拓き、この道を拓くのも大変だっただろうなあ。

 

「いこりころばし」。これは何だ?

トロッコの操作を誤り、「猪虎狸(いこり)」さんがこの急坂を転げ落ちてケガをしたそうです。

 

ほかにもう一か所、「ひこいっちゃんころばし」もありました。こちらも、「彦一ちゃん」が転落した所でした。

 

彦一さんも猪虎狸さんも、ケガですんでまだよかったですが、どんな人だったのしら。

「ちゃん」づけで呼んでもらっているのが、なんだか可愛いです。

 

鶏冠山などがよく見える、見晴台。

 

トロッコ道、斜面ではレールの下の土が失われて浮いている所も。

 

だんだん埋もれていくレールも。

 

どんなトロッコだったのかなあ…と思ってたら。

 

再現してありました。

 

よく晴れて里は暑い日でしたが、渓谷は気持ちいい風が吹き抜けていました。

帰りは再び塩山に出て、普通列車を乗り継いで(これが混んでて疲れた)、帰宅。