今日は、甲府盆地の西の端、勝沼ぶどう郷駅に行くことにします。
甲府から普通列車で東へと向かうと、沿線にも桃の花がいっぱいでした!
春日居町駅ホームから。
春日居町駅~山梨市駅間。
山梨市駅~東山梨駅間。
このあたりは、どこを見ても桃の花。
塩山を経て、勝沼ぶどう郷駅のホームに降りると、桜がお出迎え。
ホームの向こうには、ぽっかりと丘が見えています。「ぶどうの丘」というんだそうです。
駅周辺は帰りにゆっくりと廻ることとして、ぶどう郷駅からはタクシーで南下。
釈迦堂遺跡博物館まで来ました。
ここも、甲府盆地を見下ろす場所です。
目の前を中央自動車道が通っています。
ここから甲府盆地を見下ろすと、ところどころ、桃色になってる。
博物館はまだ開いていませんが、博物館の前にも桃畑。
こんな看板がありました。お花見ルート、行ってみよう。
広大な農園、斜面を登っていくと、花が咲き乱れる一帯にでました。
ここは、桃畑というより、見せるための庭園みたいです。
花桃がいっぱい。
手づくり感満載のネコちゃん。
帰路、降りていく時がまたいい眺めです。
むこうに塩山がぽっかりと浮かんでいます。
農園の入り口に戻ってくると、「やってるよ よってけし」の看板。
よっていくと、ここにも、きれいなお庭がありました。
「ノももン」という桃ジュースで休憩。隣はサザエさん(このあたり出土の土偶らしい)
「甘納豆で炊いたお赤飯」というのも売っていました。
おばちゃんは「甲府盆地では、お赤飯、っていったらこれだよ」と言うので、お昼ご飯用に買ってみました。
釈迦堂から、甲府盆地の中に下っていきます。
このあたり、桃畑もありますが、ぶどう畑が主流になってきました。
ぶどう畑の中を抜けていきます。
地元の人しか通らないような道ですが、あちこちに桜も水仙も咲いています。
幹線道路に出ると、ふつうのブドウ畑もありますが…
こんなふうに、鉄骨を高く組んでぶどうの枝を伸ばしている農園が所々、ありました。
3~4メートルあろうかという高さ。あの高さのぶどうは穫れないよねー。
ぶどう園のディスプレイとしての樹かな?
歩いていると、ワイナリーに出くわします。
吸い寄せられます。
まるき葡萄酒。「現存する最古のワイナリー」とのことです。
ぶどうと桃のジュースを買いました。(ワインも欲しかったけどまだこれから歩くので…)
濃厚で美味でした。
たんぽぽ。つくし。桃。
てくてくと歩き続けると、甲府盆地の端っこに来ました。
日川という川が渓谷を造っています。
川を渡ると盆地が終わり、急斜面。
集落の屋根が重なって、桜の中に大きなお寺の屋根が見えます。
急坂を登って、大善寺というお寺に着きました。
門から、桜の中をさらに登っていきます。
階段の上に門のように見えている建物は、楽屋堂。
登りきると、こんなかんじ。
実際にこの楽屋堂で、器楽の演奏をすることもあるそうです。
本堂。鎌倉時代の建物で、国宝です。
堂々としたこけら葺きの屋根。
この建物は、中に入ってみると大仏様の様式で建てられていました(たぶん)。
本尊は薬師如来ですが、秘仏。ふだんは見られません。前立本尊と、十二神将が並んでいました。
秘仏の本尊の写真を見ると、なんとぶどうを持っているのですが、平安時代につくられた時からぶどうを持てったのかどうか??
ご本尊がぶどうを持ってるということで、ここは別名「ぶどう寺」。
本堂の前から。この眺めです。
ここは甲府盆地の東の端。
昨日は武田勝頼が築いた新府城に行きましたが、武田勝頼は新府城から逃げ延びて、この大善寺にたどり着き、一夜を明かしたということです。
(知らず知らず、武田勝頼と同じ行程だった?)
本堂の横からは、山の中に向かう小径が伸びて、桜がたくさん咲いていました。
ここは「ぶどう寺」ということで、民宿もやってるし、ぶどう園もやっているそうです。
お寺の自家製ワインをいただきました。300円。手作りゼリーもついています。
昼間からワインをいただいて、いい気分で大善寺を後にしました。
少し歩いて振り返った大善寺、桜に包まれています。
甲府盆地を見下ろしながら、高台を歩いていきます。
あのあたりも桃色になってるかなー。
歩いてるこの道ぞいは、シャトー勝沼のぶどう畑のようです。
見上げると、高いところまで、ぶどう畑が続いていきます。
シャトー勝沼のぶどう畑を歩いているうちに、その、シャトー勝沼に着きました。
勝沼ぶどう郷駅も近いので、もう酔っぱらっても大丈夫。
安心して、ワインの試飲をあれやこれや…
買ったワインは重いので送ってもらいました。
お天気はよく、眺めもよく、昼間からワインをいっぱい飲んじゃって、実にいい気分で…あとちょっと、駅まで歩いていきました。
勝沼ぶどう郷駅のそばまで来ました。
中央線の線路が最初に通っていた場所の遺物がいろいろ残っていました。
↓写真左の煉瓦トンネルは、河川隧道。水路があります。今も現役。
トンネルの右↑は、水路にかかっていた、橋梁跡。
水路に橋を架けて、その先、ちょっと暗くなってる場所までスイッチバックの線路が来ていたそうです。
旧・大日影トンネル。(左に見切れているのは、今のトンネル)
前は歩いて通り抜けができたそうなのですが、今は閉鎖されてて残念。
このトンネルの前にはいろいろ資料が展示してあり、広場もベンチもありました。
朝買った、「甘納豆入りお赤飯」などでお昼ご飯にしました。
甘納豆入りお赤飯ですが、ベタベタと甘い甘納豆じゃなくて違和感なく、美味しかったです。
トンネルから駅までは、昔の線路跡が桜並木のお散歩道になってます。
甚六桜公園っていうそうです。
昔の勝沼駅ホーム。
中央線で来て、甲府盆地に入って最初に目に入るのがこの駅の風景だったんだなー。
帰りは昼過ぎの普通列車でのんびりと帰りました(ワインのおかげでほとんど寝てた)。
今度はぶどうが実る頃にも来てみたい、勝沼ぶどう郷でした。