お昼前に酒田を出ました。
普通列車で、いったん南下。鶴岡のほうへと向かいます。
鳥海山からだんだん遠ざかりますが、まだよく見えます。
月山のほうかな?広々とした庄内平野の中を走っていきます。
小さな駅をひとつひとつ。北余目。
稲刈りが終わっている所と、これからの所が半々。
余目に着きました。
ここで、羽越本線から、陸羽西線に乗り換え、東へ。内陸に入ります。
ディーゼルです。ローカル線。
まだ鳥海山が見えます。
酒田駅で買ったおにぎりを食べながら。素朴なみそ味でした。
お米のバウムクーヘンも美味しかった。
車窓はやっぱり庄内平野の田んぼ。
そのうち、左手に、最上川が見えてきました。
川幅も狭まってきました。これからこの最上川の舟下りの予定。
そば畑も所々に見られ、花がきれいです。
古口駅が近づいてきたました。
ワンマン運転なので、運転手さんと料金箱のある先頭車に移動。
到着しました。
最上川下りの船が出るところも、古口駅の近くです。
歩いても行けるのですが、時間も迫っているので、駅前で待機していた路線バスに乗りました。
舟乗り場。船番所ふう。
昔はここに本当に船番所があったということです。
乗り場から見た、最上川。このあたりでは、川幅いっぱいに流れています。
河畔には、「五月雨を集めて早し最上川」
満員ちかい感じの、お客さんが乗りました。
最上川=急流。
というイメージなので、もっとスリリングに揺れるいわゆる「急流くだり」をイメージしていましたが、違いました。
川面が泡立つ急な場所といっても、こんなかんじ。
ほとんど揺れることもなく、安定した川下りでした。
浅瀬の急流ではなく、最上川は大きくて深い川だから、こうなのですよね。
(ちょっと拍子抜けではあるが。)
向こうは、川下りを終えて上ってきた舟。
舟なんですが、数日前に「冬に備えて屋根をつけたところ」とのこと。
そのため、残念ながら視界が狭まり、上のほうの眺望がききません。
これ、ずっと上から落ちてる滝なんですが、下の方しか見えず…
それに、たまたま左岸側に座っていたのですが、見どころは反対側、右岸に集中。
左岸には道路や線路が走り、多少開けた感じである一方、右岸は切り立った崖で人工物がなく、滝や岩が多いのです。
文句ばかり並べましたが、これは左岸側、たぶん「天然杉の林」あたり(自信ない)。
天然杉は、ここと、屋久島と、あと1か所(あれ?どこだったっけ?)くらいにしか残っていないという船頭さんのお話しでした。
50分ほどの川下り、終わってみればあっという間でした。
ちょうど、船がついたところが、古口取水口の前。さっき山居倉庫で勉強した場所です。
昔は、最上川右岸に遊歩道があったようです。(今は通れないと船頭さんが言っていた。)
船着き場から、路線バスに乗って、古口の駅に戻ります。
さっき下った川を、もう一度見ながら。
確かに右岸の山は急です。
滝の上のほうも見えました。
古口駅に戻ってきました。電車を待ちます。
ホームのほおずき。
大きな岩に。松やら楓やらが植わっていました。
静かです。ススキが揺れます。
14:37、古口発。新庄行の列車です。陸羽西線をさらに東へ行きます。
毎回、田んぼ+遠くの山という、同じような風景が撮れる車窓。
20分ほどで、新庄に到着しました。
さすが新幹線の終着駅。ちょっと街になります。
ちょうど3時になり、駅前のからくり時計を見ることができました。お祭りの山車でした。
新庄は、山形新幹線の終着駅です。
終着駅らしい、行き止まりのホーム。
新庄駅の新幹線ホームですが、別に新幹線用の改札があるわけでもなく(山形新幹線の駅ははみな、そうだった)、普通列車と新幹線が並んで停車しているのが、なんだか不思議な感じがしました。
新庄からは、山形新幹線で、南へと向かいます。
この沿線も、田んぼの向こうに山があるという風景は変わらず。
広々とした豊かな風景なので、やっぱり撮ってしまいます。
15分間だけの乗車で、15:32 大石田駅に到着。
山形県内の駅で時々見かけたこのキャラクターは、「きてけろくん」というそうです。
よく見ると、山形県の形をしていました。
大石田駅で降りてから、銀山温泉へと向かいます。