山の中の道をしばらく行くと、中山千枚田に到着。
県道の上にも下にも。斜面にいちめんの棚田が広がっています。
ここに稲穂が揺れていたら、さらに素晴らしい眺めでしょう。
斜面をずっと降りていくと、途中のあぜ道に迷い込んで、目の前に電気柵。
それをまたいで、さらに降りていくと、谷の底に、妙なものが。
オブジェでした。
また道路まで登っていきます。石組がみごとです。
最近ではめったに見なくなった、レンゲ。
スミレ。
県道ぞいには、農村歌舞伎の舞台がありました。
金毘羅歌舞伎の流れを汲むようです。
舞台は雨戸が閉めてありますが、一部ガラスで、中がのぞけました。
回り舞台もちゃんと作ってありました。
歌舞伎小屋から、さらに上にもず~っと田んぼがひろがります。
映画「八日目の蝉」に、ここの風景が出てきたな…と思い出します。
梅が咲き…
椿も咲き…
レモンも実っていました。
何が刻んであるかわからなくなってしまった、小さな碑。ちゃんとお供えがしてありました。
歌舞伎小屋を、上から見たところです。
ウグイスの声がひびく、静かな山の風景でした。
また車に乗って、山あいから、海岸へ。草壁の町のほうへと下ります。
道の駅・小豆島オリーブ公園。
ご当地サイダーを買ってみましたが、まあ、ふつうのサイダーって感じ。
ほかに、「そうめんぽりぽり」「オリーブチョコ」などお菓子を購入。
オリーブ色のポスト。
この公園には、大学生っぽい若者がたくさんいました。
みな、箒をもって、この風車の前で飛んでいた。
公園から、オリーブ園の中に入ります。中山千枚田で見たのと同じように、斜面に石積み。
オリーブの間に、ミカンも植わっています。昔はミカン畑だったとか?
ミモザもきれいな季節。向こうのレストランで昼食を。
この眺めを見ながら、いただきます。
ご当地グルメ、ひしお丼。
パスタにもオリーブをたっぷりかけて。
このほか、そうめんも食べて、小豆島グルメを一通り、いただきました。
レストランの前には、イサムノグチのデザインした遊具がありました。
高松に美術館があるので、その縁ではないかと思います。
ランチのあとは、再び山へ向かいました。
渓谷美で知られるという(知らなかったが)寒霞渓。
ロープウエイで山頂へ。
にょきにょきと奇岩がそびえています。
凝灰岩の中に石が混じった、火山の噴火でできた岩。
岩のそば、すれすれを通ります。
頂上に着きました。下にひろがるのは、草壁の町と内海湾。
下りは、歩いて降りることにしました。
コースが表と裏、2つあるようで、裏の方が見どころが多いらしいのですが、駐車場へ直接降りる「表十二景」を歩きました。
四望頂展望台から見る、烏帽子岩。
第8景、層雲壇。さきほど、ロープウエイでそばを通った岩の裏側です。
第7景、画帖石。「周囲は火山角礫岩・凝灰岩などですが、この岩は、この付近では珍しい安山岩です」
第6景 玉筍峰
第5景 蟾蜍岩。蟾蜍=ひきがえる
なんて、12個の見どころ(今はよくわからなくなっちゃったのもありましたが)を見ながら、降りてきました。
静かな明るい森の中では、ウグイス、それから、何かケラの仲間らしいのが、トントントン…と木をつつく音も聞こえてきました。
寒霞渓、紅葉のシーズンとかは、また素晴らしいことでしょう。
車に戻って、海沿い、草壁の町へ。
草壁の町へと降りていくと、そこはかとなく、しょうゆの香りが……香ばしくって、いい香りです。
このあたりは、「醤の郷」と呼ばれているそうで、醤油メーカーが立ち並んでいます。
そのうちのひとつ、マルキン醤油の記念館に行ってみました。
昔ながらの醤油づくりの工程が解説されていました。
醤油の原料が大豆であることは知っていても、どうやって醤油にするのかなんて、全く知りません。
大豆を蒸す「甑」。
この記念館の建物そのものが、登録文化財になっています。
この大きな樽は、もろみを熟成させる樽、1年もねかせるそうです。
このあと、実際にこの樽で熟成させている現場を見に行きました。
昔ながらの建物が健在。
この長い長い建物が、醸造蔵。これも登録文化財。
この建物の中で、温度管理をしない昔ながらの方法で、今ももろみを熟成させています。
ガラス越しに、樽が並んでいる様子を見ることができました。
遠くまで、ずら~っと大樽が並んでいるのは壮観でした。
昔からの建物を、補修しながら使い続けています。
醸造蔵の前には、井戸もありました。
売店で、しょうゆソフト300円を食べてみました。
しっかりと、しょうゆの味がして、個性的なソフトクリームでした!!