2019.4
少し前に東寺には行ったので、東寺展には行かなくてもいいかな、と思っていたのですが。
その時見ることができなかった、両界曼荼羅が展示されると聞いて、これは見ておきたい!と思い直して行ってきました。
行ってみると、思ったほど混んでいませんでした(運慶のほうがはるかに混んでた。「東寺」では、運慶ほどのインパクトがないのかしら)。混んでないのは大歓迎です。
両界曼荼羅。
写真ではよく見てはいたのですが、あのスケール感と材質感、写真から受ける印象とはぜんぜん違います。ひとつひとつの仏の姿を見ていると、飽きません。それほど混んでいないおかげで、じっくりと見ることができました。
また、唐からもたらされた、密教法具の数々と、それをセットして行う「後七日御修法」の様子が再現されていました。実際に見ることはできない場面ですから、たいへん興味深いものでした。
他に、東寺に行ったときには観智院の公開の時期ではなくて見られなかった、五大虚空蔵菩薩も、初めて見ることが出来ました。顔立ちが特徴的でした。
そして最後に、東寺講堂からゴッソリと引っ越してきたみなさん。
雰囲気だけで言えば、東寺講堂の、ほの暗い中に並んでいるほうが圧倒的に迫力がありますが。
ここでは一つ一つの像が離れて置いてあり、かつそれぞれの像の周囲を360°ぐるっと周れるので、じっくりと見ることができました。
人気のこの帝釈天像だけ、写真OKでした。
常にたくさんの人に囲まれて、カメラを向けられて、まさにスター。
おなかが空いた。
東寺展にたどり着くまでに、上野の山で、上野東照宮の牡丹苑に寄り道していました。
今が盛りと咲き誇っています。
牡丹苑を出ると、目の前が東照宮の門。
ここまで来たら、と東照宮にも入りました。
門を中から見たところ。
日光東照宮と同じく、ここにも左甚五郎の彫刻がありました。
写真では隠れてしまっていますが、門の左右に、昇り龍、下り龍。
頭を下に向けているほうが「昇り」なんだそうです。「稔るほど首を垂れる稲穂かな」ということですね。
これは、「閑古鳥」。政治の不正を知らせる太鼓が鳴らなくて、上に鳥が住み着いてしまったというお話。
だから元々は「諫鼓鳥」なんだそうです。知らなかった。
本殿・拝殿もキラキラです。
透かし塀の上下には、日光と同じように、様々な彫刻も施されています。
これは、カマキリと松。
竹に雀
透かし塀の上の部分は主に飛ぶ鳥(時々、虫)。
下の部分には、水辺の鳥や魚。
一つ一つ異なるので、ゆっくり見ていると時間がいくらあっても足りません…。