10:00am
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昨日もNYの地下鉄の広告の話を書いたが、今日はその続きを少し。メッセージ広告以外に目に付いたものといえば、大学の広告。School of Visual ArtsやThe New Schoolなどのプライベートスクールからパブリックスクールまで。しかも、どこかにぽつんと忘れ去られたように広告が置かれているのではなく、車両の右側半分の広告スペース全てにシリーズで展開されていたりとかなり派手だ。(お金を持っている?)もちろん、それらは子供や若者を対象としたものでなく、社会人を対象としたもので、アメリカ人の勉強好きを象徴しているとも言える。しかも、どれも「あなたの知的好奇心や学習への欲求をそのままに留めてはいけません」といったような煽りかたをしている。実際、アメリカでは社員が就業後学校へ通いキャリアアップするのを、会社がバックアップしたりする制度もあるようだ。そして、大学には日本と違い様々な年齢層の学生が混在して、日本とは異なり、さまざまな世代とコミュニケーションができる場にもなっているように思う。悪くはないし、これから少子化といわれる時代に大学が生き残っていくひとつの道でもあるだろう。

01:00pm
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ガラス張りになった店頭では、女性のコック達がひとつひとつ丁寧にMandooを手作りしている。


ボイルされたMandoo。緑色のが野菜だけのもの、オレンジ色のがエビのすり身、そして白色のが肉と野菜が組み合わさったもの。そして、この皿はそれらのコンビネーション。



Meat and Vegetable Bunはまさしく日本の豚まんである。ふっくら蒸しあがって、具だくさん。野菜もたっぷりで、韓国醤油と酢を混ぜたたれを付けて食べる。

Broadway と5th Aveに挟まれた32nd Stにある、"Mandoo BAR"に遅めの昼食をとるため足を伸ばした。お店は小奇麗な内装で、店頭にはガラス張りになった調理場があり、そこでコックがMandooを作っているのを外から眺めることができる。ピザを作るのを見せる発想と同じ発想で、お店が設計されているようだ。(実際の調理場は奥にあるようで、ここでは餡を皮に包むところだけをしている)Mandooは餃子とほぼ同じ要領で作られている。それを水餃子にして食べるか、蒸して食べるかを選択できる。食べた中では肉と野菜を詰めたものが、一番おいしかったように思う。口の中に頬張ると、中からたっぷりと肉汁と野菜のだしが混ざった汁が滴り出てきて、幸せな気分になれる。お店のなかはKorean Townの真ん中ということもあって、9割方まではKorean。もちろん、例外なく日本人が行くとKoreanでまず注文を聞かれる。この国にいると確かに英語ひつつできれば用は足りるけど、ChineseやKorean、SpanishやIndianなどいろんな国の言葉を片言でも覚えておくともっと豊かなコミュニケーションがとれるようにも思う。

Mandoo BAR
2 West 32nd St
212-279-3075

08:00pm


夜はTango Argentinoを観に行く。日本にいる大学時代の友人のYoshimiがタンゴにはまっていて、タンゴの話をよく聞かされていたことや、バンドネオンの音色を昼間地下鉄の構内で聞いたこともあり、TKTSで急きょ当日券を半額の$45.00で買い求め足を伸ばした。四人のバンドネオン奏者とピアノ、三人のチェロ奏者が舞台奥で前編タンゴを引き鳴らす。その中を、10組以上のペアが、時には一組だけで、時には何組もが舞台狭しとステップを踏みならしタンゴを踊る。タンゴそのものを見たのはこれが初めてで、足を絡ませるようなステップが、大人の情熱を表現したダンスといった感じで見てて飽きなかった。もっとも、これを観客席からきれいな舞台を見る形でなく、アルゼンチンの深夜、路地を抜けた向こうにある名もなきダンスホールか何かで、ひとりの道に迷った旅人として見たりできたら、何かもっとタンゴの本質的なものを感じ取れるような気がしたのだが。

"TANGO ARGENTIONO"
Gershwin Theatre
222 West 51st St
212-307-4100