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信じるか、裏切るか。究極の心理戦
映像美に浸るスパイ・ノワール!
1940年代上海。
第2次世界大戦下の中国を舞台に
暗躍した名もなきスパイたちの運命。
~公式サイトより~

トニー・レオン、ワン・イーボー主演の映画「無名」
日本での上映が決まった時から、観るのをとても楽しみにしてました!
あまり予習はせず、とりあえずストーリーは時系列がいろいろ前後する手法だとは聞いていたので、それだけを心に留めて観に行きました。

(これから観賞される方、パンフレットのストーリー紹介にはネタバレが書かれているので観賞後に読まれた方が良いかと思います)

確かに断片的なシーンが徐々につながって、初めは分からなかった事が明らかになってゆく……という、最後の最後の最後まで惹き付けられるストーリー展開。
大筋は解ったけど、正直細かいところまで理解するのは、一度の観賞では難しい……
じゃああの場面、実はどうだったの!?と逆に混乱する箇所も💦
元々2回は観る予定だったので、もう一度最初から観るのが楽しみです。

魔都・上海を再現した映像の美しさ。
命を賭けて暗躍する、男たちの人生。
そして、女性たちの強さと哀しさ……
素晴らしかったです。

スパイ活動は通信機で暗号を解読して……というようなことではなく、本当に肉弾戦。
そして冷静な駆け引きの心理戦。
圧巻のアクションシーンはスタントなしだそうで、そうなるとトニー・レオンが凄い(年齢的に)
そのトニー・レオンは終始穏やかな立ち振舞い、対するワン・イーボーは若者らしい血気と冷酷さ(と色気)を見せる。
二人の行動の、根底にあるものとは……

もちろん「戦争」というものを描いた、目を背けたくなるような場面もあります。
ましてや日本軍は敵国、侵略者……胸が痛まぬはずはない。
それでも、しっかりと2回目、観てこようと思います。

これは微妙なネタバレになりますが、
ワン・イーボー、日本語の台詞があります。
日本の観客にとっては、言い回しなど正確に聞き取ることができるので嬉しい。
もちろん完璧な発声というわけではないけど、カタコトではない小難しいフレーズを、あの複雑な演技にのせて発するのだから、お見事でした!(低音イケボも良き💕)

そして、エンドロールにしっとりと余韻を残すエンディング曲も素敵で聴き入りました。
できれば日本語訳を付けて欲しかったかな。(ネタバレ回避のため、事前にPV動画は視聴しなかったので)

それから、単にかっこいいなぁと思って見てた日本版ポスター。
観賞後に改めて見ると、シンプルなコピーとワン・イーボーの表情(目線)の絶妙さに、「おおぅ…」とちょっと唸ってしまいました。



グッズはとりあえずパンフレットのみ購入。小さくてビックリ💦
内容も、時代背景の解説とか人物相関図とか、そういうのは一切無く、でもこの作品にはそれがふさわしいのかも。
入場者特典のポストカードはイーボー君💕
日本公開に向けて尽力してくださった方々に感謝です。