ガーデニングショップハナハナの歴史210411 | ガーデニングショップハナハナ物語

ガーデニングショップハナハナ物語

ハナハナの歴史や施工例の話を中心に、「造りとは何ぞや」を解説します。

はなはな物語 

第零章 心機一転

 なぜここにきてガーデニングショップハナハナを振り返るのか?実はもう数年で辞めるつもりでいた。
ここ数年、身に降りかかる災難にうちひしがれ、身も心もボロボロだった。
なのに家を壊し、大型台風がハナハナのあちこちを壊した。
実店舗もネットショップも営業できる状態ではなくなった。
その状況を見るだけでも、息が詰まり、倒れそうになる。
ある時期には、8人のスタッフを抱えたハナハナだが、ここ数年、二人のスタッフの面倒も見れない有様になっていた。
「俺はどうなんだろう?ちゃんとやってきたのか?結構頑張ってきたよな?」等と色々考えた。
ハナハナが取材されたゲラやハナハナが取り上げられた雑誌などを読み返して、二十歳頃までのどうしようもない自分と比べて、
「もう充分頑張ったな、ここらが潮時だな」と終活に向かう決意をし、創業以来、初めて一人になった。
そこにコロナが襲来、娘が休業で1ケ月一日中家にいて、毎日おいしい料理を作ってくれた。会社からは給料が出るらしい。
少し壊れた庭だが、こんな庭にも幸せは感じれるのだ。まんざらコロナも悪いばっかりじゃない。
そして、会社が再開して数か月、私にコロナをうつすリスクを考え先輩宅に居候していた。
その娘に久々に会った時、娘は私に「お父さんの背中、そんなに小さかったっけ」と言った。
 その妹の話を聞いた息子が、「後を継ぐ」と言い出した。「ダメだ」と言う理由が見つからなかった。
私も父の背中が急に小さくなったと感じだた時があったが、子供に小さな背中を見せるのはまだ早かった。
 
 
「心機一転」
 
 
頑張ることにした。「こうなりゃ死ぬまで庭師をしてやる。」と決め褌を締めなおした。
二人でのハナハナの今後を想像してみると、前途多難ではあるが、夢もある。
身から出た錆に油を挿し、不安に蓋をしてできることから始めた。
すると不思議に風が変わった。庭園工事の相談が2件、そしてまた、テレビ出演のオファーが舞い込んできた。
 そして息子にこれまでのハナハナを知ってもらうためにも「ハナハナを振り返ろう」とそう決めた。