キャンディキャンディファンブログを久しぶりに訪れたら、また読みたくなって、「キャンディキャンディFINALSTORY」を図書館で借りて読みました。何度目かの貸し出し。廃版なので、図書館でも閉架図書。リクエストしないと借りることができません。

 

私はフォトリーディングという速読の技術を学んだことがあり、本を読むときはその読み方です。パラパラとキーワードを拾いながら、読みたいところだけを丹念に読んでいき、伏線回収の部分に出くわしたら、最初の伏線が張られたところに戻って探すというような読み方をします。だから、結論から読んじゃうの。つまり最終章ね。

 

最初にFINALSTORYに出会ったときに、漫画やアニメで公開されていなかった初出のいろいろなことがたくさんありすぎて、パニックになりながら読んだことを思い出した。今もそこはびっくりしながら読んでいる。ポニー先生やレイン先生の本名や、ポニー先生が重篤な病気らしいとか、アメリカに帰るのに、海を渡る必要があるってことは、イギリスにいるということなのかしらとか、スリムってだれ?とか、インドに看護師になって派遣されているスージーは3歳ぐらいだった女の子よねとか。ほかにもいろいろ。そして、キャンディがどうやら一緒に暮らしている「あのひと」ってだれ?

 

最終章を読んでもわからなったので、どこどこ?、どこにあるの?と丹念に何度も読み返した。でも推測するヒントはあっても答えはないのよね。

 

今回読んで、私の中で新たな発見がありました。聖ポール学院でテリィの気持ちがキャンディへ向かっている心の内の描写がたくさんあるの。内面描写がね。キャンディが自分のことをテリィと呼んだとか。アンソニーのことを気にしていたりとか。父親の言葉を思い出しながら、「(愛したひとは大切にする…生涯をかけて…幸せにする)その相手を見つけたのだ」と内面でつぶやいているテリィ。これはFINALSTORYの名場面よね。新たに付け加えられたテリィの内面の描写の数々。アルバートさんの内面描写はないよね。

 

そして、最終章の最後に、キャンディの「わたしの大好きな微笑」という言葉がありました。もう漫画も手放して、手元にないけれど、聖ポール学院の昼下がり、アフリカにいるアルバートさんから届いた手紙をテリィに見せたときに、「テリィの微笑みが好き」とキャンディは心の中でつぶやいていたと思い出しました。

 

FINALSTORYの「あのひと」は誰か明かされないけれど、またヒントをみつけちゃった。