週末に浅草に行きました。桜は雨だった先週末がおそらく一番良くて、盛りを過ぎて終わりかけ。遠目にはまだまだ楽しめますが、葉桜になりかけの散りつつある桜です。今年は桜早かったです。でも、目当ては浅草松屋の入山のお煎餅です。本当にあるのかな。
ありました。松屋浅草1階に、入山煎餅製造所のお煎餅が。
浅草寿司屋通りにあった入山は焼き専門のお店で、そこにせんべいの生地と醤油を卸していたとか。入山の名前ですが、別経営だったみたい。10枚入りのほか、5枚入りのせんべい。醤油味以外の味もありました。入山は醤油だけだし、10枚単位の販売でしたからびっくり。多様性が好まれる風潮ですしね。色々試してみたいけど、やはり醤油ですよ。
母が独身時代、母がせんべいが大好きだというので、友人がせんべいをプレゼントしてくれたことがあったそうです。それが、浅草以外の場所で買われた煎餅なのに、入山のせんべいだったとか。うろ覚えでは隅田川上流の場所。私が生まれていない頃の話だから50年以上も前です。
お店の人にお聞きしたら、青砥高砂のせんべい屋さんに生地を卸していたそうで、そこも先年に店舗を閉じているとか。葛飾区の町名。浅草から北方面の町名なので、上流に間違いありません。現在は、入山のせんべいを買えるのは松屋浅草のこちらの店舗だけなんだそう。
この日は浅草は人が多くて、お正月三が日には及ばないけれど、けっこうなにぎわい。外国人観光客も多かったです。銀座線に乗るのに怯んで、上野まで歩くことにしました。浅草から帰りがけ、上野まで歩くのはときどきやります。2キロちょっとぐらい。30~40分ほどで上野駅に着きます。途中、東本願寺、合羽橋、下谷神社などを経由するコースをよく歩きます。
帰宅して、せんべいを食べたら変わらない懐かしい味。生地以外に醤油も卸していたのだから変わるはずがないのですが、懐かしい硬くて甘くない醤油の味です。
焼きは焼きたての香ばしさが一層際立っていた焼き専門の入山のほうに軍配があがる気がしましたが、これはこれで満足です。