私を力づけたものは何だろうかと考えた時に「地球交響曲ガイアシンフォニー」の映画が浮かびました。それで調べたら、現在、ガイアシンフォニー9番が公開されており、早速見に行きました。
ガイアシンフォニーは、奇跡のような素晴らしい仕事をされている方が複数登場するオムニバス映画。最初の1番が公開されたのは1992年。私が知ったのは3番が公開された時だから90年代の終わりごろでした。1番の評判が良くて、2番、3番と続けて制作されました。9番がどうやら最後の作品になるそうです。


9番は指揮者の小林研一郎さんが出演者の1人。たまたま先月、コバケンとその仲間たちオーケストラのコンサートに行っており、私にとってはタイムリーでした。コバケンとその仲間たちオーケストラは、視覚障害者や知的障害者の団員がいるオーケストラで、良い仕事、良いオーケストラをされているという印象をそのとき持ちました。映画ではコバケンがベートーべンへの思い入れをピアノで曲を奏でながら、チャーミングに熱く語っていて、ベートーベンをもっと聴きたくなりました。 


ガイアシンフォニーと私が出会ってからかれこれ20数年経ちます。ひとつの歴史。変わらず私のそばにいてくれる人もいるけれど、移り変わっていたことに気がつきました。今は亡き母ともガイアシンフォニー3番を見に行っていました。


3番はガイアシンフォニーの中で、私が一番お気に入りの作品。写真家の星野道夫さんの足跡をたどりながら、星野道夫さんの近くにいた人たちが様々なメッセージを発信しています。私はこの映画で、生まれてきて良かった、女性に生まれて良かったというメッセージを受け取りました。直接的にはそんな表現はなかったのに。


私にとってその力づけは強烈で、新しいガイアシンフォニーの映画が公開されたと知ると、つい見たくなります。私の中の天使が「観に行きなよ」と励ましてくれます。

https://gaiasymphony.com/