山田トシのブログ2

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1、ある医者の夢の中に、虫がでてくる。
「自分は、疝気の虫でそばが好きで、とうがらしの水が大嫌い。もしとうがらしの水が来たら、金たまに逃げる。」
この医者、それを利用して、疝気を、治す手術を考える。
夫婦の患者がくる。
疝気の夫の前で嫁にソバをくわす。そして、夫にソバのにおいをかがして、出てきた疝気の虫を捕まえて、とうがらしの水に入れて退治する。
見事に成功したが、一部の虫が、嫁に入る。
嫁にとうがらしの水を入れて、退治する。虫は、金玉にかくれようとするが、……。言わなくてもわかるネ。
 
2、落語は、薬で人を治さない。
このネタも含めた落語の医者ネタで共通すること、
→治し方として、方法は、おおまかに2つ。「精神的に治すためにアホなことをする。」ことと「ウイルスを退治するためにアホな手術をする。」
精神的に治すこととウイルスを退治するってことは、一緒なんだが、アホなやりかたなんだ。
疝気の虫みろよ、
「ソバのにおいを夫にかがせて、疝気の虫をおびきだす。んで、つかまえてとうがらしの水で退治する。」
こんな手術してたら、ニュースになるよ。
しかし、落語の世界では、患者は、薬では一切治らず、そういう治しかたで治るんだから、それが落語の世界で。
まぁ、あえて常識から語ると、
→薬がきくのが、常識で。落語は、効かないとした非常識にしている。
 
「ただ、私は、落語も真実であると思う。」
 
精神病のやつに、薬なんざダメで。
「裸で街中あるきゃいい。」
アホなことするほうがいい。
薬じゃ人は治らない。
 
3、談志の疝気の虫
虫の演技。
コミカルで、談志にとても合う。
新作派や独自系がハマるネタ。
円生みたいな重厚には、合わない。
談志は、その属性に近いはずだが、見事にこれをやる。
談志の妙な特質かもしれない。
そういえば、金たま医者もそうだ。
あんなものは、円生にはできない。
 
こういうぶっとんだ話。
志ん生見事。
新作派がやると古典らくごではなくなる。
志ん生がやれば、古典落語なのに新しい味に変わる。
それが面白いパターンになる話がセンキの虫だ。