我が家での最短開花苗を紹介します。
この苗は昨日紹介した寄せ植え苗の中で2年目で開花した記録を持つ苗になりました。
T183B マルシアB@
去年の春に交配して結実した種を蒔き発芽した苗をキリン団扇に接ぎ木し去年の秋に台木を2~3cm付けた状態でトレイに寄せ植えしていた苗です(花径約4cm)。
そして今日開花したわけで我が家で2年目に開花したロビの交配種の最短開花記録を作ったものです。
残念なのは交配記録が明確ではないのです。
舘林の名人から来た苗に結実した種ですがおそらく紫野系の交配種ですが父方は不明となっています。
この花と球体を見た限り紫野の系統であるのは間違いありません。
T183B 球体
交配して2年目に開花すると言う事は交配した物が次の年には開花していると言う育種家にとって驚異的な事なのです。
14~15年交配をしていて初めての事でこの間数千本の苗を育てている中での事でした。
例年で少し育て方が変わっているところがいくつかあります。
一つは去年接いだ苗があまり大きくならないものが沢山ありました。
この大きな理由は温室の環境が変わり今まで開花が2月から開花していたものが4月へと遅れたことが考えられます。
そして去年の秋に接ぎ降ろしをし大きく育ったものは単体で鉢上げ、1cm程度にしか育たなかったものは台木を短くつめてトレイに寄せ植え、さらに数ミリ程度にしか育っていない苗(多くは秋に接いだものです)は台木の生え際からカット新しい根を出させるため台木の長い状態でこれらも寄せ植えしました(すべて秋の作業です)。
そしてこれらの寄せ植えしていたトレイは温室内のトンネルの中で園芸キャップを被せ冬でも水をあげ続けていたものです。
しかし、だからと言ってこういう育て方していたから早く開花するという事実があったとしてもこの方法で1株が咲いただけの事でこの方法で早くなるとはとても言い切れません。
でも過程はどうであれ開花が早いと言うのは私にとって大変助かります。
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今日は曇り気味の一日でしたが湿度が低いせいかかなり作業が楽でした。
とは言うものの昨日からほとんど開花が無く大豪丸系の白い花が数本咲いている程度ですので他の作業が出来る様になりました。
接いだ苗の脇芽取り、種蒔き、台木作り等をして水やりをしました。
昨日、紹介した兄弟管理の件でヒントを一つですが興味のない方は無視して結構です。
私のブログ内で管理番号で検索すると兄弟花を見る事が容易に出来ます。
例えば私の管理方法では
RxxxB ナマエ@
つまり先頭の文字アルファベット+3桁あるいは4桁の数字が管理番号でその後のアルファベットが兄弟番号となっています。
もし、兄弟花を探したいときは最初のアルファベットとその後の数字だけ(兄弟番号を入れない)を入れて検索すると兄弟が皆出てきます。
管理番号の後ろの ナマエ@の分部でも最近の苗は出来るのですが昔の苗の名前は1つの苗に一つの名前を付けていた時があるのでこの検索法保ではすべての兄弟苗を探す事は出来ません。
5月14日の開花です。
M009F アランダーF@
M066C エスクードC@
M066I エスクードI@
M072B エクノリアB@
M097L エシンタL@
M147C エキサスC@
M163D アクレンタス@
M449E エナミーアE@
M480A タイフーンA@
M507D エシキネア@
N153A ルーキーズA@
N162A アルチザンA@