鉢の色と種類 | はなはなGさんの花サボテン

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情熱的なサボテンの花
サボテンの花に魅了され自分も”世界に無い花を創る”ために交配を続けます。
少しでもみなさんの心の癒しになれば幸いです。

花の紹介だけでなくサボテンを楽しむための情報なども一緒にお伝えします。

今日は天気晴朗なれど冷たい西風、寒さにめげて車を使って温室へ。


温室の中では綿毛のような花芽がたくさんついサボテンが増え春に近づいている事が感じられます。



昨日鉢のことで書きましたが質問がありました。


かた焼き鉢は使えるのかと鉢の再利用に関してです。


どんな植物でもいえると思いますが使えない鉢などは無いと思っています。


ただ言えるのは鉢の特性により用土や栽培方法を考える必要はあると思います。


品評会に出される方は高価な化粧鉢を使う場合もあり実生するときに素焼き鉢を使う方もいます。


私の場合は頻繁に植え替えるため高価な鉢を使うことはなく2寸、3寸鉢はビニールポットを使用しています(植木市で何で安っぽい鉢を使うのかと怒られたことがあります)。


一つだけ使わない鉢がありこれは白いプラ鉢です。


これは機能的な問題ではなく寿命の問題からです。


プラ鉢にはいろいろな色がありますが白い鉢は紫外線による劣化が一番早く1年を過ぎると簡単に割れてしまいます。


黒が一番劣化が遅いのでサボテンや多肉植物では多く使われますが他の植物で黒の鉢を使うことはほとんどなく園芸店で黒の鉢を入手することはほとんど出来ません。


この理由を鉢メーカーに聞いたことがあります。


プラ鉢は射出成型と言う方式で作られれています(プラスティクを高温で溶かし鉢の形をした金型に流し込む)。


価格を安くするためにこの金型は一度に何個もの鉢ができるように作られています(多数個取りで大きさにもよりますが10個や20個一度に作れるものもあります)。


白い鉢でも黒い鉢でも機械や金型は同じで違うのは使う材料だけです(実際は透明な材料に色つきの材料を混ぜて色を変えます)。


これだけ考えるとどんな色でも同じ値段で簡単にできると思うでしょうがそうはいかない理由が一つあります。


それは色替えの作業があるからで白の鉢を作った後に黒の鉢を作ろうとすると機械の中に残っている白い材料一度すべて出す必要があるため黒い材料を入れて白が出なくなるまで出し続けなくてはなりません(この時間と無駄に出す材料費が必要になります)。


無論、大量に作るのであれば問題なくどのメーカでも作ってくれますが数千個の数では作ってくれません(高い値段でも構わなければいくらでもやってくれます)。


ですので黒の鉢を作る場合は注文をまとめ一度にまとめて作ってもらうのが現状なのです。


そんなことで数の少ない黒鉢は他の鉢色に比べ高価(黒は白の数倍になると思います)で入手しにくい(特定の業者さんからしか入手できません)のです。


鉢1個が数十円と考えると大したことが無いように思いますがまとめて1,000個注文すると大変な金額になります。


最近は比較的安価なスリット鉢を使用していますがこれもまとめ買いしないと決して安くはありません。



鉢の再利用の件ですが私は再利用しています。


水洗いなどもほとんどせず外に出して雨、風に当てている程度です。


一つだけやっているのは根ジラミ対策です。


長いこと植え替えをしていないと抜いた苗の根に白い綿のようなものが付く時があります。


このまま植えると根ジラミは増えるので根を整理した後に殺虫剤(私はスプラサイト+展着剤)の1,000倍液に浸けて乾燥させます。



SP. WR589
SP. WR589

これはプシスで真っ白の花です。



SP. L154a
SP. L154a
花底が黄色いきれいな花です。



SP. DPF435
SP. DPF435
花は小さいのですがめしべがかなり飛び出しています。