今日は風もなく春の様に暖かい一日でした。
苗の鉢上げをしていたら日本多肉の編集者からTEL,多肉の写真集用写真を撮ってほしいとの依頼がありました。
多肉の写真集の目標が2,000~2,500点と言うことで生半可なことではそろわない数です。
写真集の目的の一つには品種名を特定するのに参考となる資料としての位置づけだそうです。
実はこの写真を撮るのは結構大変なのです?
・背景に他の植物などが映り込まないようにスクリーンをたてる(つまりスクリーンを建てたところに鉢を持ってきて撮影することが必要)。
ご存じのとおり私の写真は棚に置いたまま撮っていますがこれは数が多いため移動して写真を撮る時間が取れないためです(午前中に撮らないと萎れてしまう花もあるため)。
*花を撮らなければいつでも写真は撮れますのでこんなことにはならないので容易です。
・どんな多肉の写真を掲載するのか?
この数の写真を集めようとした場合誰に何を頼むかをお願いすることは不可能です。
伝えたのは依頼する方にお持ちの苗の写真を依頼し、条件(何の苗)を付けないことです。
つまり、集めた写真の中から編集部が必要なものを選ぶようにしないと集まりません(かなりの数がダブるのと皆さん珍しいものを中心に撮るはずです)。
・写真は320x320の四角で提供。
実はこの条件はパソコンソフトを扱えないとできない条件なのです。
一般的カメラの場合、画像の縦横日が3:4の横長ですのでは画像ソフトにより四角にトリミングしなければなりません。
また、カメラで撮った画像の多くは1280あるいは2,048ピクセル(カメラの設定で変わります)以上と大変大きなものですので320ピクセル(画素数)にするためには画像縮小ソフトで小さくしなければなりません。
パソコンを使い慣れている方にとっては何ともないことなのですが昔、若かった名人にとってはちょっと大変なのです。
この作業は編集部がやってあげる方が良いと思います。
くれぐれもお願いしないといけないのは画面の両サイドが切り取られるため被写体を両サイドに入れないようにすることです。
と、簡単に言いますが問題もあります。
ユーホルビアなどの柱状のものをどうするかです。
これに関しては全体を撮るのではなく先端部分のみを映すことしかないと思います。
写真だけでこれだけの問題があり、その他にも大きな難関として名前の問題や監修がありますがこればかりはたくさんの名人に協力していただくしかないでしょう。
無論、完成は1年以上先ですが。
今日も札落ちした花サボテンを紹介します。
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これはおそらく榛名の名人作だと思いますが紫の濃いきれいな花です。
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これは写真の撮影条件でこのような花色になっていると思われますが実際にこのような色であれば珍しい花色(くすんだ紫)です。