街で見かけたお花日記
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才能のある少年

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小学生のとき、少し足し算、引き算の計算や、
会話のテンポが少し遅いA君がいた。


でも、絵が上手な子だった。


彼は、よく空の絵を描いた。

抜けるような色遣いには、子供心に驚嘆した。


担任のN先生は算数の時間、
解けないと分かっているのに答えをその子に聞く。


冷や汗をかきながら、指を使って、『ええと・ええと』と
答えを出そうとする姿を周りの子供は笑う。

N先生は答えが出るまで、
しつこく何度も言わせた。

私はN先生が大嫌いだった。

クラスもいつしか代わり、私たちが小学6年生になる前、
N先生は違う学校へ転任することになった。


全校集会で先生のお別れ会をやることになり
生徒代表でお別れの言葉を言う人が必要になった。


先生に一番世話をやかせたのだから、
A君が言え、と言い出したお馬鹿さんがいた。

お別れ会で一人立たされて、
どもる姿を期待したのだ。

私は、A君の言葉を忘れない。


「ぼくを、普通の子と一緒に勉強させてくれて、ありがとうございました」


「水彩絵の具の色の使い方を教えてくれたこと」


「放課後つきっきりでそろばんを勉強させてくれたこと」


その間、おしゃべりをする子供はいませんでした。


N先生がぶるぶる震えながら、
嗚咽をくいしばる声が、体育館に響いただけでした。


お別れ会でのN先生の挨拶が思い浮かびます。

「A君の絵は、空が、綺麗なんだよ。人の心をきれいにしてくれる絵なんだよ。」


「A君はみんなが持てない才能を持っている」


「その才能の代わりに、他の持ち物がみんなと比べて少ない。」


「だけど、決して取り戻せない物ではないのです。」


「そして、A君は それを一生懸命自分のものにしようしています。」


「これは、簡単なことじゃありません!」


「先生は、そんなA君が大好きで尊敬します」


先生の最後の挨拶に、みんなが涙を流しました。

レクイエム

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真夏の白日の空を一人の青年が駆け上っていった

いつものような笑顔で

常に前向きな志を胸に

これまで沢山の人を愛し

沢山の人から愛されて

いつも一所懸命だったあの姿のままで

青年は空に駆け上っていった

残された者に、命の限りやり切ることを教えながら

奇跡〓

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「1本のホウキが生んだ、世界の奇跡」

ヘレンケラー。何も見えず、何も聞こえず、何も話せない。完全な闇。。。

三重苦というとびきりの障害をもちながら、アニーサリバンという最高の教師の力を得て成長し、世界中の福祉に貢献した誰もが知る偉人です。

彼女の力が、どれほど世界中に莫大な力をおよぼしたか、どれほど多くの人々を救ったか今更語るまでもないでしょう。

「なぁーんだ、よくある偉人のおはなし?」

いえいえこれは、ニューイングランドにある精神病院で働く、名も知れぬ、普通のお掃除のおばさんのお話です。

彼女のはたらく病院の地下室には、「緊張型精神分裂病」と診断された10歳の少女の患者がいました。

何に対しても反応を示さず、ただ暗い地下室のベッドにうずくまっているだけ。
少女はもう回復の見込みはないと、考えられていました。

世界から見放され、一言も話す事なく、胎児のように丸まったまま、決して動こうとはしなかったのです。
以前は可愛らしい少女だったのですが、いまや日々、やせ衰えていくばかり。

彼女は、そんな少女の個室のまわりを、毎日掃除をしにやってきました。そして、ドアの隙間から食事をホウキの柄で中に押し込みます。

彼女にも同じくらいの歳の娘がいたせいか、少女を不憫に想いますが、そこはただの掃除婦、もちろん何もしてあげる事はできません。

そこで彼女は、せめてそこを去る前に、うずくまる少女の肩をホウキの先でそっとつつくことにしました。
「ねぇ、あなたは一人ではないんだよ。少なくとも、ここにあなたを気にかけている人間がいるんだよ」

という思いを伝えたかったのです。。

掃除のおばさんには、この程度のことしかできませんでした。ほんの小さな愛の実践です。ホウキの先ほどの。。。。

でもその程度しかできなくても、ただただ、伝えたかったのです。だから来る日も来る日も、彼女はホウキの先で、その少女を優しくつつき続けました。

そして何週間経ったある日の事。。。小さな変化が起こりました。

ただ死を待つばかりだった少女が、なんと、自分の手で食事を受け取るようになったのです。

さらに時が経つにつれ、少女は座る事もできるようになり、掃除婦のおばさんと話をすることまでできるようになったのです。

こんな事ってありえるのでしょうか?偉いお医者さんたちも、完全にお手上げだったのに。。

こうして少女は、やがて奇跡ともいえる回復を遂げることができたのです。

それから何年か経った、あるうららかな春の日。。。
その精神病院の院長は、アラバマ州の一人の紳士から、ある依頼を受けました。
その紳士のお子さんが、重度の障害児で、世話をしてくれる人を探しているというのです。

その頃、あの奇跡的な回復をとげた少女は20歳になっていました。

院長は、自信を持ってその彼女を、紳士に紹介しました。

彼女の名は、アニーサリバン。

そう、ヘレンケラーの偉業を生み出した教師です。

地下室でただ死を待つしかなかったあの少女です。。
ヘレンケラーの世界的偉業、それはアニーサリバンが、創りだしたという事は今や万人が認めるところです。

でも、ちょっと思い出してみてください。

そのアニーサリバンを創りだしたのは、誰なのでしょう?

ヘレンケラーとサリバンの業績だけを見ていると、見落としてしまいがちですが。

しかし、その奇跡の「真の生みの親は」は誰だったのでしょうか?

どんな大木も、どんな大企業も、どんな大成功も、もとを辿れば、すべて小さな種から始まっていることを忘れたくないなと、私は思います。

あなたの一言や、一つの行動から奇跡は起こり、やがてそれは、希望の常識になるかもしれません。

あなたが絶対にあきらめないで下さい。

奇跡は毎日、どこかで起こっいるのだから。
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