勤務医を続ける限り、年収は1500万が限度。
では開業医はどうなのか?というと、流行っている開業医で年収は3000万程度なようです。
ですが、最近は潰れる病院も珍しくないので、本当に経営手腕によるものが大きいと思います。
開業する場所にもよる。
新規開業はお金がかかります。
最新のCTなどの医療機器を導入すると、億単位での借金が必須。
経営状況次第では借金返済に十数年掛かります。
開業するのも、勤務医として臨床経験を積んでからでないと厳しいものがあるので、早くて40歳くらい。
下手をすると死ぬまで借金返済のために、働き続ける必要がありますし、自分の代での返済が不可能ならば子どもを医者にさせる事が必須になっていきます。
美容皮膚科や美容整形外科の分野では、2年間の初期研修医が終わった後に、大手の美容整形クリニックなどに就職し、数年経験を積んだ後、院長になったりするようで30代の若いうちから院長になったりすることもあるようです。
中高の同級生が院長になっていました(笑)
開業医の2代目は跡を継げば良いだけだし、楽だろ?
と思われがちですが父親世代の古い医療機器をいつまでも使っていられないし、病院設備も代替わりを機に一新しよう・・・となると借金は出来ます。
新規開業ほどではないですが。
父親世代からの患者がつくので、良い面もありますが、当然父親と比べられるのでプレッシャーはあります。
あと開業医の奥さんは大変。
病院の経理やスタッフの維持など、影の努力が物凄く必要です。
医療の事を全く知らなかった僕の母も、父の開業によって医療の世界に放り込まれました。
雇った看護師さんから嫌味を言われても受け流し、スタッフ間のいざこざを宥め、医療事務を勉強し、自らスタッフを育ててやっと病院に毎日出なくても良い生活になったのが数年前。
実に開業から20年経った頃。
給与計算や、レセプトのチェックなど(昔は紙媒体だったので)自宅でも仕事をしていたし、子どもは全員医学部に進学するよう教育してきた母は間違いなく猛者だと思う今日この頃。
開業医の奥さんは華やかそうに見えて、陰で夫を支えるために自らも働き、尚且つ子育ても完璧にやり遂げられるような猛者である必要があるのかもしれません。
最近は医療に詳しい経営コンサルタントを雇って開業する先生もいますが、どうなんでしょうね?
そして開業医の2代目と結婚するとなると、間違いなく嫁審査が厳しいものになります。
「両親の反対で破談になった」という話も珍しくありません。
息子を医者に育てた母親は大概、教育熱心で嫁候補を見る目は厳しいですが、息子が開業医の2代目となるとその目は厳しさは増す。
息子に加えて、自分も協力して築き上げてきた病院も嫁に明け渡す事になります。
信頼出来る嫁出ないと任せられない、と思うのだと思います。
まぁ年齢的なものを考慮すると、婚活市場で開業医とは中々出会えないか・・・