匠ひびきさん主演、９７年花組バウ公演「白い朝」
山本周五郎氏の原作「さぶ」
脚本・演出は 柴田侑宏先生
昭和４９年月組が初演です。
私は、初演は観ていませんが 、榛名由梨さんのＬＰを持っていました。その中に「白い朝」の主題歌が入っていて、
「許してくれ～よ、さぶ」が印象的でした。
そして、榛名さんが おとめに 好きな役として「『白い朝』の栄二」と、書かれていたので興味があり、子どもの時に 原作を読みました。
結構 分厚い本でしたが、一気に読めました。
初演の「白い朝」は、さぶの役の大滝子さんが主演だったと思います。柴田先生が脚色された「白い朝」を観たかったんです。
初見ではありませんが、なんだか懐かしく観てしまいました。
下級生の頃の 瀬奈じゅんさんや 蘭寿とむさん、壮一帆さんが出演されています。
あらすじは・・・
江戸で有名な表具屋の職人栄二とさぶは、一緒に奉公してきた。栄二は有能な職人で、さぶは 失敗ばかりしていた。栄二は さぶが作った糊で 一緒に店をやっていこうと思っており、二人は固い友情で結ばれていた。
綿文の女中の おすえちゃんや 小料理屋の おのぶちゃんが関わってくる。
栄二は、無実の罪で石川島の人足寄場送りにされてしまう。
人足寄場での人との関わりや さぶとの友情などの 人情物語です。
栄二（匠ひびきさん）、さぶ（伊織直加さん）は 体当たりで好演されています。おのぶちゃん（渚あきさん）と おすえちゃん（舞風りらさん）が上手ですね。
岸香織さんや 一樹千尋さんが 脇を締めておられて いいですね。
榛名由梨さんと大滝子さんの舞台も観てみたかったですね。