池袋の事故のご遺族である松永さんが


受刑者と面会されたというニュースに、


松永さんは、なんて凄い人なんだろうと


深い感銘を受けました。



癒えることのない悲しみを抱えながら


ご自身のことだけでなく、


高齢者の問題にも言及されていました。



本当に頭の下がる思いです。







私の父は、もう運転していませんが、


80歳過ぎても運転していました。



運転は、母の通院のために必要だったこと、


母亡き後は、父自身の


通院の手段でもありました。



何度か、そろそろ止めた方がいいのでは、と


話したこともありましたが、


本人はまだ大丈夫という気持ちでいました。



それが、ある時膝を痛めて、


歩くのが困難になってしまいました。


病院への送迎は、


弟嫁か私がやることになり、


そのまま運転から遠ざかることとなりました。



父は、膝が治れば、


また運転できると思ってたみたいですが、


一度痛めた膝は、治療で痛みを和らげても


一向に良くなることはなく、


ようやく自分から、


車を手放す決心がついたのでした。



膝を痛めなければ、


まだ運転していたと思うので


この怪我があったおかげで


父は危険なことをせずに済んだと思います。






高齢者は、自分がどれだけ衰えているのか


本人が自覚できていないことがあるので


根気よく話して、


通院など交通手段をどうするか、


家族で話し合って、


安心させてあげることが大事だと思います。



父のリハビリ通院で一緒に行くと、


かなり足が悪くても、


自分で運転して来る方も多いです。


田舎だから大丈夫とか、


そう思っている人もいるのかもしれません。





先日、認知症の勉強をしていて、


善悪の区別がつかなくなるケースも


あることを知りました。


その場合、物忘れなどあまり無いこともあり


周りが気づかないこともあるようです。


そうなると、運転してぶつかったとしても、


自分が悪いとは思わず、


車や、相手が悪いと思い込む人も


いるのかもしれません。







父の送迎をするようになって


病院帰りに、母が健在の頃から


よく行っていた喫茶店へ行き、


コーヒーを飲みながら


いろいろな思い出話をするのが、


お互いの癒やしの時間になっています。




高齢者だからと、何でも駄目だと


全てを取り上げるのではなく、


無くした分、


別の楽しみを見つけてあげることも


必要なことなんだな、と


父を見て感じています。




悲しい出来事が、これ以上起きないように


皆で協力し合える世の中であってほしいです。