今日は日本漆工協会が制定した、うるしの日。





平安時代、第55代文徳天皇の第一皇子・惟喬親王(これたかしんのう)が、京都の法輪寺へ参詣した際に「うるしの製法」と「漆器の製法」などを虚空蔵菩薩から伝授されたという伝説があります。

法輪寺の寺伝『虚空蔵法輪寺要誌』の中でこの出来事が起きた日付が11月13日とあることから、もともと11月13日は漆関係者の祭日となっていました。



漆は年月を増すごとに硬化して透明になっていく性質を持つため、塗ってから20年後が一番美しいと言われています。

また、強酸やアルカリに強く、シンナーやアルコールでも色褪せない強さと防腐、防水、防虫、抗菌作用を持ち合わせています。



接着剤として使われることもある漆ですが、一本の木からとれる量は一度きりでたったの200g。採取できるように木が育つまでは10年ほどかかるそうです。





芸術的な美しさだけでなく、実用性も高めてくれる漆。製品として手元に来るまでのことを考えると、今日が職人さんを労う日なのも納得です。



今日はその他、「いい焼き芋の日」「チーかまの日」「いいひざの日」など。

明日もおたのしみに~。