「美人で結婚できていない人は

若い頃にちやほやされている感覚を

捨てきれないから

妥協出来なくて

結婚できない。

現実が見えていない。」


本当にこの手の言葉にたくさん傷ついて



きました。


私が美人かどうかは、

過去の日記を読んでいただければ

わかるように、

元々ブサイクと言われるいじめられっ子

でございました。

生まれ育った家庭の中でも。


それが20代後半くらいから

いきなり綺麗なお姉さん枠に入れられても

正直心根に響かないんですよ。

私が何をしたわけでもなく

世の中の評価が変わっただけなんだから。


小動物系の可愛い女性だけでなく


今日からクールビューティーも


受け付けます、みたいな。


手のひら返しやばっ!ってなるのよ。




父もそうだったからね、

小倉優子系だけ褒めてたのが、

いきなり黒木メイサを褒め出して、

私を美人な娘枠に入れた。


私は状況を、冷めた目で見ていた。

最初はそりゃちょっと、

「自分はもう昔みたいに


女の底辺で居なくて良いんだ。


これからは意外と大切にされるんかな?」


って、思ったことはあったよ。


(20代後半からって遅咲きにも程があって、


消費期限いつまでよとも思ったけど。)


だけどすぐに気づいた。


寄ってくる人はほとんど皆、

私を人間として

見ていなかった。


ストラップみたいにそばにおきたい。


適当に遊びたい。


体目当て。


良い思いだけしたい。

大体そんな感じ。

遊び目的の人が


自分なんかに来ると思ってないから


だから私が人間らしく

まともなコミュニケーションと

人権を求めると

彼らは去って行った。


美人だなんて言われなかった昔の方が、

最初から人間として出会って、

私を人間として

好きになってもらえて、

結局は

終わってしまった恋愛であっても、

そこに未熟さゆえの

痛い学びが多かったとしても、

よっぽど幸せだったんじゃないか?

そんな風に思えた。


美人枠で生きるって

人間じゃなくなるんだな、と、


こんなにも世知辛いのかと思った。




美人枠に入れられてから、

自分も人を好きになることがなくなった。

本当の意味で、は。

持病があって、

仕事もあまりできなくて、

それが強いコンプレックスで、

なんとしてでも

誰かに好かれなきゃ!

じゃなきゃ私は

本当に価値がない!

みたいな強迫観念で


自分を見失っていたのは


否めませんが。




だけど私、

その持病もあって、

定職についてる人と付き合ったこと、

ほぼないの(笑)

自分が仕事できてないのに、

立派な職業の人の前に、

堂々と立てなかった。


「私このままじゃ、

生活立ち行かなくなりそう。

誰か助けてくれないかな。」

と思いつつ、

本音の私が、

「いや、そういう依存気質で

他力本願の女、

重たくて好きになってくれる人おらんよ。」

と自己否定するもんだから、


そりゃまともな恋愛なんてできない。




養ってもらう=依存、他力本願

というのは生い立ちのなかで

培ってしまった私個人の偏見なので、

養われている女性は

どうか腹を立てたり、

気を落とさないでいただきたい。


美人が皆、

貢いで貰えるわけでも、

金持ちと結婚できるわけでも、

自信を持っているわけでも、

仕事で成功できているわけでも、

とても愛されているわけでも、

ないんですよ。


わからないけど、

そういう人が多いものなの?


私はそうじゃなかった。

一生懸命生きているのに

努力もしているのに、

人に気遣っているのに、

顔しか見られないのは、

地獄です。


なのに、


「ちやほやされた過去が忘れられなくて


現実が見えていない。」


って何なのっ、もう!!


自分も30代後半。

ルックスは落ちてきています。



人が怖いので

出会いの場にももう行きません。


今でも人に会えば


「良い歳して外見磨きに精を出しすぎ。」

「良い歳して仕事のスキルもなく
みっともない。」

「綺麗なのにどうして

結婚してないの?

高望みしてるんでしょ?」


そういう本音が隠れているであろう


何か嫌な感じの言葉を


まだ言われるのだろうか。




そしてこういうことを言うのは、


男性よりも


女性が多いと言うことも


辛さの一つよね。



暗に

「顔だけを武器に何も身につけてこなかった性悪女」

って言いたいのかなと勘繰ってしまう( ;∀;)

そんな人ばかりじゃないかもしれない。

でも、もう怖いんだ、人の言葉に傷つくの。


あとね、

ここは誰も私のこと知らないから

声を大にして言いたい。

私のルックスに良し悪しを言ったのは

私じゃなく他人!

私はそれを気にしてしまっただけ。


私は一生懸命仕事したけど

つまずいたから

自慢のスキルはないかもしれない。

だけど、


学校の勉強も、

人付き合いも、

仕事も、

本当にずっとずっと

一生懸命努力してきた。



だから人一倍、


人が見落とすところを

見つめてきたし拾えるの。



それは今はまだ


お金になっていないかもしれない。


だけど自分が


外見だけにすがって生きてきた女性だとは

微塵も思わない。


勝手に他人がそう思うだけで、

私は外見で得したことも

あまりなかったんだから。



自分が精一杯生きて

一つずつ答えを見つけてきたことは、

自分にはちゃんと財産なんだよ。